JR渋谷駅の線路切り替え工事に伴い、2023年1月に山手線一部列車が運休する。
駅周辺で進む再開発に合わせ、乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的にJR東日本が進めてきた渋谷駅の改良工事。これまで内回り・外回りの2面に分かれていた山手線のホームを同一(1面2線)化し、ホーム幅員を最大16メートルまで拡幅。同ホームから新南口まで約350メートル駅南側に離れていた埼京線・湘南新宿ラインのホームを移設し並列化する計画。
工事は5段階で進められており、今回は4段階目。山手線外回り線路を西側に横移動し、内回りと外回りのホームを同一化する工事を行う(現在の外回りホームは廃止となる)。
工事に合わせて1月9日初電から、切換工事で増設したハチ公改札と山手線ホームをつなぐ階段の供用を始める。渋谷スクランブルスクエア東棟に隣接する3階の中央改札と山手線ホームをつなぐ通路・階段・エスカレーター(新設)は、1月下旬の供用開始を予定。中央改札からホームに向かう現在の通路や階段、エスカレーターは廃止する。
工事時間帯は6日22時~9日初電(計約53時間30分)。悪天候などで工事ができない場合は4月14日~17日に延期する(列車の運休は予定通り行う)。先駆けて1月4日終電後に山手線外回りホームの屋根を一部撤去する。
工事期間中の運転計画は以下の通り。山手線=内回りは、池袋~大崎間で本数を減らして運休すると同時に、一部池袋で上野方面に折り返し運転する。外回りは、大崎~池袋間で運休。池袋~大崎間(大崎で東京方面に折り返し)は本数を「大幅に」減らして運転する。
湘南新宿ラインは通常運転となるほか、埼京線は新木場~赤羽間を増発。相鉄線直通列車は新宿~池袋間を延長して運転。京浜東北・根岸線は快速運転を中止し終日各駅停車となる。期間中は埼京線・湘南新宿ライン線路を使い、恵比寿・渋谷に停車する大崎~新宿間を走行する臨時列車を運転する。東京メトロや東急電鉄などの路線で振り替え輸送も行う。
運休期間は2023年1月7日初電~同月8日終電。
併せて宮益架道橋の鉄桁を移動するため、旧大山街道(渋谷駅前交差点~宮益坂下交差点)を2023年1月7日0時ごろ~9時ごろと、22時ごろ~8日9時ごろに通行止めし、その他の時間帯では車線規制を予定する。