
写真家・牛腸(ごちょう)茂雄の写真展「はじめての、牛腸茂雄。」が10月7日から、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)8階のギャラリー「ほぼ日曜日」で開催される。
1946(昭和21)年新潟生まれの牛腸は、3歳で胸椎カリエスを患い体にハンディキャップを負う。1965(昭和40)年に桑沢デザイン研究所に入学し、デザインと写真を学ぶ。1977(昭和52)年に「SELF AND OTHERS」を自費出版し、翌1978(昭和53)年には日本写真協会賞新人賞受賞した。1983(昭和58)年36歳で亡くなった。
約100点を展示する同展では、プリントの「すごみもダイレクトに味わってもらいたい」と、展覧会などでは通常アクリル板で保護して展示することが「ほとんど」の写真をアクリル板無しで展示する。加えて、牛腸が読んでいた本や日記、詩のノート、年賀状などの私物も並ぶ。
同展では、牛腸を知らない人などのために、漫画家・和田ラヂヲさんが「案内人」を担当。牛腸を「知らなかった人」である和田さんのコメントを聞いてから鑑賞する展覧会となる。
会場では、ポストカード(150円)やTシャツ(3,300円)、ポートフォリオ(8,800円)などのオリジナルグッズを販売。会期中には牛腸の全作品を収録した写真集も刊行される予定で、会場で先行受注(予価7,700円)を受け付けるほか、製作過程の資料も展示する予定。
開催時間は11時~20時。和田さんの漫画を含めた小冊子付きの入場料は600円。11月13日まで。
同展は渋谷パルコで10月7日に始まるアート企画「SHIBUYA PARCO ART WEEK2022」の一環。会期中は、「GALLERY X」で東京コピーライターズクラブ設立60周年を記念したトーク型イベントや、「スターバックス」でアーティストOVER ALLsによる壁画ライブペイント、「BAIT」でバスキアをフィーチャーしたカプセルコレクションの販売、彫刻家・三沢厚彦の「ANIMALS」をフィギュア化した海洋堂のポップアップショップなどを展開。館内で配布する「ART PASSPORT」を対象店舗で提示すると入場料の割引やノベルティー進呈などのサービスを提供する。