渋谷区は9月22日、渋谷区内を舞台にしたアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」2期とコラボレーションしたふるさと納税の寄付申し込みの受付を始めた。
「ラブライブ!シリーズ」は、女子高校生が「スクールアイドル」になる夢をかなえていく姿を描く作品で、テレビアニメやスマートフォン向けアプリ、音楽CDなどのメディアで展開。実在する街を舞台にしていることから、その地域とコラボレーションしたイベントを行うほか、作品に登場した場所やゆかりの場所を巡る「聖地巡礼」する熱心なファンもおり、地域の盛り上げの一翼を担ってきた。
シリーズ4作目となる「スーパースター!!」は表参道・原宿・青山エリアを舞台に、「私立結ヶ丘女子高等学校」のスクールアイドル「Liella!」の活躍を描く物語で、昨年NHK Eテレで放送を開始。現在、第2期が放送されている。
昨年、渋谷区観光協会が同作とコラボレーションした渋谷の観光マップを作製している。今回は、同作が区内を舞台にしていることを知っていた他部署の区の職員からの提案を受け、区から提案。今年、渋谷を舞台にした「名探偵コナン」の映画とコラボレーションしたふるさと納税の返礼品を用意した際に「好評だった」こともあり、「需要がある」と判断した。
返礼品は、一目で「渋谷と分かるデザイン」として、SHIBUYA109渋谷店の前でメンバー9人がポーズを取っている描き下ろしイラストを使う。クリアファイル(A4サイズ)とポストカードのセット(寄付金額3,000円)、アクリルスタンド(A4サイズ、同8,000円)、額縁入りのキャンバスシート(A3サイズ、同2万円)を用意し、寄付した時期に合わせて異なるデザインの封筒デザインで寄付受領証明書を発送する。
今回に限らず、ふるさと納税の返礼品は「街に来ていただきたいと思って作っている」と言う渋谷区総務部総務課ふるさと納税担当主査の増子義明さん。「渋谷が舞台(の作品)なので、来て体験してほしい」と話す。
申し込みは「ふるさとパレット」で受け付けており、現在までに約200件の申し込みがあるという。申込期間は2023年3月31日まで。