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3人制バスケのTOKYO DIME、プロリーグは3位 有観客に感謝も

プレーオフ準決勝より

プレーオフ準決勝より

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 渋谷を拠点にする3人制バスケットボール「3x3(スリー・エックス・スリー)」のTOKYO DIME(東京ダイム)が、プロリーグ「3x3.EXE PREMIER」2022シーズンを3位で終えた。

ゴール下で体を張ったキャプテンの小松昌弘選手

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 5月に開幕した今季の「3x3.EXE PREMIER」は、日本、タイ、ニュージーランド、チャイニーズタイペイの 4 カ国・地域で開催し、100チーム以上が参戦。男子は各カンファレンス上位 2 チーム(計26 チーム)がプレーオフに出場し、負けたら終わりのトーナメントで優勝を争った。

 メンバーが入れ替わるとともに外国籍選手を欠く編成で戦っている今季の東京ダイム。レギュラーラウンドは8ラウンド中6ラウンドで優勝し、セントラル東京カンファレンス首位、シード権を得てプレーオフに進出した。9月18日の初戦は22-17でNINJA AIRSにノックオン勝利した。

 同19日に行われた準々決勝の相手は品川CC WILDCATS。序盤は互いに点を取り合う展開となるが、ファウルやミスが続くとビハインドを負う。それでも、「身体能力、ジャンプ力には自信がある」と序盤からリバウンドを取り続けていた西畝優選手や、「勝負所に自信があるので、(自分が)やろうと思った」と後半に得点を重ねた伊森響一郎選手の若手2人の躍動もあり、19-13で勝利を収めた。

 最年長の鈴木慶太選手はルーズボールに飛び込むなど泥臭いプレーも見せたが、「バランスを取れるのもベテラン。チームメートが得点を取ってくれるなら、他の所でできることをやるのが今季のテーマだったので、意識してやった」と言う。

 トライフープ岡山(岡山)との対戦となった準決勝。シュートを決めきれず立ち上がりから追う展開となるなかでも、食らいつていった東京ダイム。「抑えたかった」2Pを許すなど少しずつ点差を離された後半は、「リズムを崩してしまう可能性がある」と2Pを狙うのではなく、高確率で決められるゴール下の得点などで粘る作戦をとったが、リバウンドでつながれるなど岡山の得点を抑えきれず15-21で敗れた。

 外国籍選手相手に守備で体を張ったりゴール下で得点を重ねたりした小松昌弘選手。「リバウンドやインサイドはかなり役割を担ったが、いらないファウルをしてしまうなど流れをもっていかれたのは僕の課題でもある」と自責。鈴木選手は「(岡山の)2Pを抑えて、自分たちが2Pを決めないと(差が)埋まらないと思っていた。あっさり負けたのは悔しい」とも。

 3位以下の順位決定戦は行われなかったが、レギュレーションにより3位に輝いた東京ダイム。オーナーの一人で現役Bリーガーでもある岡田優介さんは「サイズがあまりないなかでもできることは最大限見せてくれたし、見ている人をワクワクさせるようなプレーを見せることはできた。もちろん決勝に進出したかったが、プライドを持って戦ってくれた選手を誇りに思う」と評価。「胸を張っても良いのかな」と自己評価した身長178センチの西畝選手は、「チビでも『これだけできるんだぞ』というインパクトを与えられていたら」と続けた。

 3年ぶりに有観客でのプレーオフとなり、東京ダイムのファンも多く来場。選手は、「応援の力ってすごい。しっかりやろうとさらに思えた」(西畝選手)、「勝負所で頑張れたのも(応援の)おかげ」(伊森選手)と感謝の言葉を口にし、小松選手は「お客さんがいると最高。負けたら終わりのシチュエーションで共に喜び悔しい思いを共感できたのはありがたい」と話した。「チームの真価が問われたシーズン」と振り返った鈴木選手は、「満足はしていないがここまで来られたこと、皆に感謝している」とも。

 今季は、「3x3 JAPAN TOUR」ファイナルと日本選手権大会の試合が残っている。岡田さんは「(優勝を)取りに行きたい」と意気込んだ。

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