渋谷・文化村通りに面した旧「ドン・キホーテ渋谷店」跡などで進む「渋谷区道玄坂二丁目開発計画」(渋谷区道玄坂2)の施設名が「道玄坂通 dogenzaka-dori」に決まった。
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(目黒区)が2013(平成25)年から手がけている同開発。2017(平成29)年に閉店した「ドン・キホーテ渋谷店」跡など敷地面積5897.4平方メートルに、地上28階・地下1階(建築基準法上地上27階、地下2階)、高さ114.8メートル(最高118.7メートル)、延べ床面積4万1876.6平方メートルの複合施設を整備し、「新たなライフスタイル拠点」をつくる計画。
施設のコンセプトは「道玄坂に通(みち)を拓(ひら)く。上質な日常と刺激的な非日常が交差する」。同施設周辺エリアは「渋谷百軒店」など、路地裏に個性的な店が軒を連ねている。このエリアの魅力を伝えるため、文化村通りに面した2カ所と道玄坂小路に面した1カ所に出入り口(動線)を設け、「施設内を通り抜け、角を曲がり、坂や階段を上る度に意外な店を発見する楽しみ方を提供する」とともに、道玄坂エリアに「新たな回遊空間」の創出を目指す。
「道玄坂通」の施設名には「通(みち)を切り開く」という施設の特徴を込め、複合施設ながら通り名のように表現。ロゴの色は藍色に「渋みのある」濃緑色を含んだ派生色を採用し、「渋藍色」と名付けた。
地上1階・2階は商業エリアでショップが軒を連ねる「商店街のような空間」に仕上げる。オフィスフロアは2階~10階で、総面積は約1万3770平方メートル(1フロア約 1740平方メートル)。3階にロビーを設け、4階~10階にオフィスを展開する。
ホテルは、IHG・ANA・ホテルズグループジャパン(港区)と運営受託契約を締結し、英IHG ホテルズ&リゾーツが展開するライフスタイル・ブティックホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」を開業する。「ホテルインディゴ」ブランドは、世界各地に開業予定を含め254軒を展開。国内では、箱根、軽井沢、犬山(愛知県)に続く国内4軒目となる。13階~23階に位置する客室フロアには272室を設けるほか、屋外テラスに面した「(仮)ネイバーフッド カフェ&バー」、フィットネスジムなどの施設も併設予定。エントランスは1階と3階に設け、3階のエントランス付近にはコーヒーショップも設ける。
2023年3月完工、同9月開業予定。