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渋谷でウクライナの子どもたちが描いた作品展 軍事侵攻受ける前に描く

金賞を受賞した「私ははずかしがりや」

金賞を受賞した「私ははずかしがりや」

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 ウクライナの子どもたちが描いた作品を展示する展覧会「『世界こども図画コンテスト』ウクライナ作品展」が現在、渋谷の複合文化施設Bunkamura(渋谷区道玄坂2)1階のBunkamura Wall Galleryで開催されている。主催は農業協同組合グループの出版・文化団体である一般社団法人家の光協会(新宿区)。

銀賞を受賞した「オデーサ(オデッサ)の家」

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 友好・親善と豊かな人間性を育むことなどを目的にした「世界こども図画コンテスト」は、月刊誌「家の光」創刊30周年記念事業の一つとして1954(昭和29)年に始まった「世界の交換図画」が前身。1993(平成5)年から現在の名称で、日本や世界の国・地域の子どもたちから作品を募り、毎年受賞作品を紹介する展覧会を行っている。

 今年は、ロシアによる軍事侵攻で子どもにも多く死傷者が出ているほか戦禍で子どもが家族や家を失うなどしている状況を鑑みて、急きょウクライナからの作品に焦点を当て、展覧会を行うことを決めた。ウクライナは、これまでに1万2000点以上の作品の応募があった、同コンテストの「主要応募国」の一つだという。

 会場では、昨年開催した第29回コンテストで賞を受賞したウクライナからの作品を展示。全てロシアの侵攻を受ける前に描かれた作品だ。コンドラチェンコ・ミロスラワさん(8歳)の「私ははずかしがりや」(金賞)、フロルキフ・ソロミヤさん(15歳)の「私のママ」、ハミド・アミールさん(11歳)の「オデーサ(オデッサ)の家」(以上銀賞)など。同展を通じてウクライナに「思いをはせてほしい」と願いを込める。

 コロナ禍ということもあり、会場に足を運べない人などに向け、ウェブサイトでは「バーチャル美術館」も開設(12月28日まで)。会場で展示する作品を含めて、ウクライナからの応募作品の中から同コンテストで金賞を受賞した作品を中心に、57点を見ることができる。

 営業時間は10時~19時。入場無料。9月6日まで。

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