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幡ヶ谷に愛知発メキシコ料理店「メキシポン」 自家製トルティーヤ使う

自家製トルティーヤに魚のフライなどを挟む「フィッシュタコス」

自家製トルティーヤに魚のフライなどを挟む「フィッシュタコス」

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 愛知発メキシコ料理店「メキシポンTOKYO」(渋谷区幡ヶ谷2、TEL 03-6300-0406)が8月2日、渋谷・幡ヶ谷にオープンした。経営はメキシポン(愛知県)。

メキシコの古い店をイメージする店内

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 「メキシポン」は、メキシコ現地の「タコス・エルゴルド」につてもないまま単身乗り込み、料理人として修業を積んだ経験を持つオーナーの丸山義喜さんが、2010(平成22)年に愛知・豊橋に1号店をオープンしたメキシコ料理店。店名は「メキシコ」と「ジャポン」の造語から命名している。

 丸山さんは店舗を長く続けるためにも、年に1回スタッフと現地に足を運び研修をしているが、経験できる場として2017年にメキシコ・エンセナーダにラーメンとカレーを提供する2号店を出店。さらなる「チャレンジ」として東京での出店を決めたなか、下町情緒がありながら新宿などにも近く「意識が高い人もいるのでは」と同エリアを選んだ。

 店舗面積は約31坪。席数は店内に14席と、店頭に3人分程度の立ちスペースを用意する。メキシコの古い店をイメージした店内はレンガ調の壁面やエージング加工を施した壁などに、丸山さんが旅をしながら買い集めたアンティークの雑貨や瓶、店の看板など「日常の中にある」物を装飾している。店舗は2フロアで、現在は1階のみを使っているが今後地下1階も活用していく予定。

 丸山さん自身がメキシコの人たちから感じた「お金がないなかでも笑顔であることや、何かをシェアするなど他人を思いやる気持ち」などのパワーやエネルギー、経験を伝えたいと、愛知に工場を持ち製造業も始めた。メキシコの主食とも言えるトルティーヤを「家庭に普及できたら」と、現地からトルティーヤ製造機とトウモロコシの実を輸入し、実をゆでる所から作るトルティーヤ(直径約15センチ)を同店でも提供する。

 メニューは、アボカドやキュウリ、パクチー、トマティージョ(緑ホオヅキ)など「緑の食材」とエビやタコ、白身魚を焼いたトルティーヤに合わせる「グリーントストターダ」(880円)、魚のフライなどを挟む「フィッシュタコス」(396円)、炭火で焼くビーフなどを挟む「ビーフタコス」(440円)、ハラペーニョのケサディーヤ(220円)などを中心に、バハカリフォルニア・エンセナーダの料理をラインアップ。ドリンク(550円~)は、サボテンとパイナップルのジュースや、現地のラーメン店で提供されているものと同じレシピの「リモナーダ(レモネード)」などを用意する。客単価は3,000円~3,500円。

 自家製するトルティーヤは「トウモロコシの甘味を感じられ生地だけ食べてもおいしい」と自信をうかがわせる丸山さんは、「自分自身、国内外でいろいろな所のタコスを食べてきたが自分でもおいしいと思える仕上がり。タコス好きの方にも来ていただきたい」と話す。「メキシコの良き文化を伝えながら、日本が失いかけている僕が必要だと思うことを問いかけていきたい」と言い、今後は自宅で家族が食卓を囲んで「タコスパーティー」などができるように、トルティーヤと具材をセットにした「タコスキット」などのテイクアウト商品なども作っていく予定。

 現在の営業時間は15時~23時(日曜は21時まで)。月曜・火曜定休。

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