スマートフォン向け地図アプリ「Yahoo! MAP」が8月17日、渋谷駅構内や周辺商業施設内を通る屋内ルート検索機能と屋内地図機能の提供を始めた。
ヤフーが提供する同アプリ。利便性向上を図り、2011(平成23)年から屋内ルート検索機能を、2015(平成27)年から屋内地図機能を、それぞれ提供している。
渋谷駅や駅周辺は現在長期にわたる大規模な再開発が進んでいるため、ルートがしきりに変わるなど駅周辺や駅構内も「複雑な構造」となっている。さらに国内でも乗降客数が多いこともあり「迷いやすい駅」と位置付けられる。渋谷駅を底にすり鉢状の地形で「周辺施設内を通過したルートを好んで使われる」こともあり、今回の機能を実装した。駅だけでなくその周辺一体の施設を含めた範囲で導入するのは初めてとなる。
対応エリアの駅はJR渋谷駅、京王電鉄渋谷駅、東京メトロ半蔵門線・副都心線を含む東急電鉄渋谷駅で、東京メトロ銀座線は実装に向けて検討を続けている。商業施設は、渋谷ストリーム、渋谷ヒカリエ、渋谷マークシティ、渋谷フクラス内の東急プラザ渋谷、MIYASHITA PARK内のRAYARD MIYASHITA PARK。それぞれ鉄道会社や事業者から情報提供を受けている。
これまでルートを検索する際は屋外を通るルートのみを案内していたが、屋内ルート検索機能が加わったことで屋内を加味した「最短ルート」が表示されるようになった。エスカレーターなどの上下移動にも対応する。屋外ルートの表示もあるが、表示されるかは目的地により異なるという。
駅構内のルートが変更される際は、情報提供のタイミングにより遅れが出る可能性はあるが、「なるべく早く」アップデートできるように調整している。
屋内地図は、対応エリアではスマートフォンの画面上の左下にフロア切り替えボタンが表示される。確認したいフロアを選択し地図を拡大するとテナント名をはじめ、改札や出入り口、トイレ、エレベーター、ATM、コインロッカーなども表示される。テナントの入れ替えなどもあるが、毎月更新し対応していく予定。