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渋谷で「海の自由研究フェス」 児童らが海の環境問題を楽しく学ぶ

ワークショップの様子(シーグラスでクラゲの風鈴作り)

ワークショップの様子(シーグラスでクラゲの風鈴作り)

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 海の環境問題について楽しく学ぶイベント「海の自由研究フェス2022~海と日本プロジェクト~」が7月16日・17日の2日間、「Plug and Play Shibuya」(渋谷区道玄坂1)を主会場に開催された。主催は、全国各地の街や海でごみ拾い活動を行うNPO法人「グリーンバード」。

渋谷の街なかでごみ拾い体験の様子

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 同NPOによると、海のごみの8割を街のごみが占め、プラスチックごみは海の中で400年も漂い、生き物にも被害を及ぼしているという。「こうした問題の原因は私たち人間であり、海を守るために一人一人の意識を変えていかなければならない段階に達している」と2018(平成30)年、同イベントを始めた。コロナ禍を経て3年ぶりのリアル開催となった今回は、2日間で親子合わせて740人が参加した。

 会場では、「マイクロプラスチックでキーホルダー作り」「繰り返し使える!蜜蝋ラップ作り」「サンゴの骨格でハンカチを染めよう」「本物のウニの殻でウニランプ作り」「シーグラスでクラゲの風鈴作り」など、海の環境問題や生き物をテーマにワークショップを展開。各テーマに沿って海の現状などをスタッフが説明し理解を深めた後、ワークショップに取り組んだ。17日は、「キッズごみ拾いinシブヤ」と題し、実際に渋谷の街に出てごみ拾いも体験した。

 他に、動画を配信する、さかなのおにいさん「かわちゃん」や環境系エンターテイナー「WoWキツネザル」が海の環境問題や海の生き物の秘密について解説したほか、「海洋汚染」「魚の乱獲」「地球温暖化」をテーマとした海の環境ムービーを上映。アーティスト、Yuuki Iwama(岩間有希)さんが海ごみから生み出したアート作品も展示した。

 「未来を担うのは今の子どもたち。その未来に向けて環境問題は避けて通れない課題。私たちにできることは、子どもたちがこの問題を身近に捉え、楽しみながら学べる機会を作ること」と話す同NPOの福田圭祐理事長。「3年前と比べて子どもたちの環境問題に対する興味・関心の高さに驚かされた。渋谷の街なかでごみ拾いも行ったが、このごみが川を流れ、やがて海へ漂着することを学ぶだけでなく、身をもって感じられたのでは。このイベントを通じて、一人一人がアクションを起こすきっかけになれば」と期待を込める。

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