渋谷駅近くのセルリアンタワー東急ホテルが現在、客室をワーキングスペースとして利用できるデイユースプランを限定販売している。
昨今の働き方の多様化に合わせてホテルの客室をワーキングスペースとして提案する同プラン。販売に向けて19階の客室2室を、オフィス家具メーカーオカムラ協力の下、オフィス仕様に改装した。同階は同ホテルの客室としては最下層の客室フロアで、窓からはオフィス棟の屋根などが見えることから、景色を楽しむのではなく集中できる空間を提供しようと同フロアで展開している。
1人向け(来客時は2人まで)のAタイプ「Satellite Creative Room for Executive」(27平方メートル)には、応接セットも用意し打ち合わせもできるようにする。Bタイプ「Satellite Creative Room for Team Workers」(34平方メートル)は定員1人~4人で、高さを調整できるデスクなどを置く。両室共にベッドを無くし、デスクやチェアなどの家具を新たに配置している。
プラン特典として、通常は特定フロアの宿泊者のみが利用できる35階ラウンジの利用券(1日1回、12時~16時)、同プラン利用者専用のランチセット4種(各1,950円)などを用意。客室備え付けのバスルームやカプセル式コーヒーマシン、アメニティー、テレビモニター、Wi-Fiなども利用できる。
7月1日に販売を始め、現在までに利用は5組(Aタイプ3組、Bタイプ2組、計9人)で、都内のモバイルワーカーが利用している。外来を招いた打ち合わせやバスルームの利用もあり、「ホテルならでは」のメリットも活用されているという。
利用可能時間は9時~18時。7月31日までの利用料は、Aタイプ=1万2,000円、Bタイプ=1万5,000円。本格始動に先駆けた限定プランで、8月には利用促進を図るためAタイプ=1万円、Bタイプ=1万3,000円で販売。9月までモニター向けに販売し、反応を見ながら利用者のアンケートなども参考に内容をブラッシュアップ。秋以降に一般発売を目指す。