東京都と東京都歴史文化財団は10月、デジタルクリエーティブの創造拠点「シビック・クリエイティブ・ベース東京」を渋谷・公園通りの「渋谷東武ホテル」(渋谷区宇田川町)地下2階にオープンする。
都の基本計画「『未来の東京』戦略」と、2030年度までの東京の文化行政の方向性や重点的に取り組む施策を示した「東京文化戦略2030」推進に向けた取り組み。
子どもたちがアートやテクノロジーに出合い学ぶ機会を創出する「発見」、都民・アーティスト・企業・大学などが協働し社会課題を考える「共創」、クリエーターをパートナーに迎え新しいアート表現の創造や研究開発の成果発表・展開する「開発」を、活動テーマに掲げる。
拠点内には専用のラボとスタジオなどを備え、デジタルテクノロジーを活用したワークショップや新しいアート表現を創造するためのプログラムを実施する。運営方針やプログラムは現在、スーパーバイザーの宮坂東京都副知事をはじめ、東京都写真美術館の学芸員などコラボレーションメンバーが準備を進めている。
オープンに先駆け、年間にわたって同所で制作活動などを行うアーティスト・フェロー3組を募集。共創モデルのプログラムとして、同所のオープニングイベントや東京都写真美術館が開催している恵比寿映像祭で作品発表を行う。
オープニングイベントは「未来の東京の運動会」を開催する。渋谷区立神南小学校や渋谷区文化総合センター大和田など区内の施設を舞台に、運動会の競技種目を作るワークショップ、運動会ハッカソン、運動会本番など5種類・計10回のプログラムを展開する。7月15日~8月10日に参加希望者を募る。
開設日は10月23日。