シェアリングサービスのアイテムを集積しサステナブルな暮らしを提案する「シェアコレクション」事業の実証実験が7月6日、恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)時計広場で始まった。
シェアリング・レンタルサービスのアイテムが並ぶトレーラーハウス内
サッポロ不動産開発が遊休地で今の時代に合った「新しい価値を生み出す」新規事業を考えるなか、サステナブルな暮らしへの意識の高まりなどから多様化・マーケットが拡大しているシェアリングサービスに着目。オンラインのみで展開しているサービスも多いことから、リアルの場で見て選べるシェアリングサービスの事業展開を目指し実証実験を行う。
生活の中での利用シーンを想起できるようトレーラーハウス「mobileCLASCO」を設置し、中をシェアリングサービスのアイテムを置きモデルルームのような空間(約10平方メートル)に仕上げた。参加事業者や展示アイテムは三越伊勢丹の法人外商グループがセレクトする。
参加するシェアリングサービスを展開する事業者は、ベビーカーのレンタルサービス「ベビカル」、家電レンタルの「Rentoco」、電動キックボード「LUUP」、家具などのサブスクリプションサービス「サブスクライフ」、スマートフォン充電機のレンタル「ChargeSPOT」、観葉植物のレンタル「GOOD GREEN」、楽器のシェアリング「atsumari」、玩具・子ども用品のレンタル「genie kinder」、アートのレンタル「club Fm」、ポケットWi-Fiのレンタル「カシモバ」、美容家電レンタルの「美Rent」の10社(11サービス)。
会期中は約1カ月ごとに変えるテーマに合わせて約30~40種類の商品を陳列する。第1弾は「子どもと楽しむホームパーティー」をテーマに、玩具やポップコーンメーカー、スピーカー、ウクレレなどを用意。それぞれQRコードを記したPOPを付け、QRコードを読み込むとシェアリングサービスのページにつながり、その場で利用を申し込むこともできる。
ベビーカーやポケットWi-Fi、本来は郵送しているアート作品など、登録すれば同所から持ち帰って利用できるアイテムも一部用意。本来は複数の種類をセットでレンタルしている「genie kinder」は、同イベント限定で一部アイテムを単品で同所から持ち帰ってレンタルできるプランも設けた。
今後のテーマは、観葉植物や美容家電などを扱うリラックス&フィットネス(8月3日~9月5日)、ホームオフィス家具、事務機器などを扱うテレワーク(9月7日~10月3日)を予定する。
営業時間は11時~18時。火曜定休。10月3日まで。サービスの運用フローや生活者が使ってみたいと思う動機などを検証。サッポロ不動産開発以外の商業施設などにも拡大し本格的な事業展開を目指す。