「渋谷3丁目プロジェクト」（渋谷区渋谷3）を手がける関電不動産開発（大阪市北区）の若手女性社員が音声プラットフォーム「Voicy（ボイシー）」で配信するPR番組「ビル開発女子の働くとオフィスの話」が6月で30回目を迎えた。

解体工事が進む「渋谷3丁目プロジェクト」建設予定地

　番組を始めたのは昨年10月。ビル事業部建築技術グループの金子千穂さん（入社5年目）と事業推進第1グループの西川麻花さん（入社4年目）の2人がパーソナリティーを務める

　渋谷エリアでの開発は同プロジェクトが初の取り組みとなる同社。並木橋交差点近く、JR山手線沿いに面した同プロジェクトの敷地面積は2085.51平方メートル。2024年2月の竣工を目指し、地上12階建て、延べ床面積1万4182平方メートルの新築オフィスビルの建設計画を進めている。

　音声プラットフォームの活用について、西川さんは「これまで中央区で開発してきたが、入居企業の顔ぶれを見ると渋谷のテナントとは毛色が違うと思った。コロナ禍で直接お会いして営業する機会もなくなったため、もっとオンライン活用をしていかなければ」とボイシーに目をつけた。

　当初は「炎上」を心配して社内から保守的な意見もあったが、若手社員らの熱い思いに押される形で昨年10月28日に配信がスタート。事前収録した番組を毎週木曜17時から約20分ほど配信するほか、ゲストを迎えた対談形式の番組も火曜に不定期で配信している。

　トークテーマは「働く」「オフィス」にひもづく事柄に限定しているが、身近な話題からトークテーマを探すことが多いという。中でも「『ランチ』をテーマにした回では、ユーザーからコメントが7通も届いた（笑）」（金子さん）と過去放送回で一番の盛り上がりと反響が大きかったという。大枠の番組構成は事前に決めているが台本は一切作らず、2人の雑談を軸に番組を進行している。

　これまでの手応えについて、西川さんは「取引先の方などから『もしかしてアサカさんですか？』」と言われたりするなど、話のきっかけになったり出会いの機会になったりする機会が増えたという。

　「ビル開発女子の『働く』と『オフィス』の話』というと、ちょっと硬い感じだが、若手女子が今思っていること、考えていることを、緩く肩肘張らずに聴ける番組」（西川さん）、「コーヒー片手に何かしながら、BGM代わりに毎週聴いてもらえれば」（金子さん）と、それぞれ番組をアピールする。

　同プロジェクトの着工は7月を予定。今後、番組内ではプロジェクトの概要などを具体的に紹介していくという。