Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が6月9日、2022-23シーズンに向け小島元基選手と津屋一球(かずま)選手と規約を結んだことを発表した。
小島選手は1994(平成6)年2月19日茨城県出身。身長181センチ、体重84キロ。ポジションはポイントガード。背番号はこれまで1を付けていたが、SR渋谷では関野剛平選手が付けているため現段階では未定。2016(平成28)年にアーリーエントリーで京都ハンナリーズに入団し、同クラブでプロキャリアをスタート。以降5シーズン、アルバルク東京(以下、A東京)に在籍し2度のリーグ制覇に貢献するなどしてきた。SR渋谷のエースであるベンドラメ選手とは東海大学の同級生で、かねて「永遠のライバル」の一人に挙げている。Bリーグ初年度にはベンドラメ選手と並び「新人王」候補筆頭だった。
激しいディフェンスや強気なプレー、明るいキャラクターなどが持ち味で、ポイントガードながらシュート力の高さも武器。2021-22シーズンはフィールドゴール(フリースロー以外のシュート)成功率は40.8%、3ポイントシュート成功率は38.3%、フリースロー成功率は84.4%と高い成績を残した。
津屋選手は1998(平成10)年6月7日青森県出身。身長190センチ、体重90キロ。ポジションはシューティングガード。背番号は名字にちなみ28番。アンダーカテゴリーの代表に選出されるなどしてきたほか、東海大学4年時にはキャプテンを務め全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)で優勝を果たした。生まれつき難聴で、聴覚障がい者によるバスケットボール「デフバスケットボール」では世界選手権で準優勝し、得点王とMVPに選ばれたこともある。
大学在学中の2020-21シーズンに特別指定選手として三遠ネオフェニックス(以下、三遠)に加わり、2021-22シーズンまで同クラブでプレー。副キャプテンを務めた2021-22シーズンは48試合に出場し、1試合平均得点6.4、同アシスト数1.2本などを記録。武器の一つである3ポイントシュートは44%の成功率を記録した。好プレーや活躍した際には「津屋ってる」のキャッチフレーズと共に賞賛されることでも知られる。
小島選手は「みんなで勝ち取った数々の優勝も勝敗もこのアルバルクのメンバーと経験でき、本当に幸せ」とA東京での5シーズンを振り返りつつ、「観ている方の心を震わせるサンロッカーズのバスケットボールに参加できることにワクワクしているので、良い準備をしてシーズンを迎えたい」と新天地で迎える新シーズンに意欲を見せる。「1年半皆さんが自分を成長させてくれた。皆さんの支えがあっての自分だった」と三遠のファンやパートナーに感謝の思いを示した津屋選手は、SR渋谷のファンらに向け「チームの目標を達成するために必ず力になれるよう頑張る。共に戦えることを楽しみにしている」とコメントを寄せた。