富ヶ谷2丁目エリアを拠点に6月5日、渋谷区主催のイベント「おとなりサンデー」が開催され、多くの区民らでにぎわった。
「おとなりサンデー」は仏パリの「隣人祭り」をヒントに企画。「普段話す機会が少ない近隣の人と顔見知りになる日」として、6月の第1日曜を「渋谷おとなりサンデーの日」とし、さらに6月の1カ月を「地域交流・地域活動の強化月間」と位置付け、渋谷に関わる人同士の交流を促している。
当日、富ヶ谷2丁目エリアでは、東海大学の学生をはじめとする地域の人々と渋谷おとなりサンデー運営事務局とのコラボレーションイベントを開催。東海大学(渋谷区富ヶ谷2)正門内広場では冒頭、長谷部健区長があいさつに立ち、「地域がつながることで、顔見知りになることで、近所同士で解決していくことが、都心で暮らしていく、生きていく中でさらに豊かになることだと思う。決して無理強いすることではなく、友達や顔見知りの中で、そうした化学変化が起きたらいいなと思い、(おとなりサンデーを)始めた」と話し、さらに「フランスのように『パーティーしましょう』と言っても照れくさくてできないので、渋谷区では6月の第1日曜を『お隣さんと知り合う日=おとなりサンデー』と制定したので、その掛け声の下、自由に、いろいろなことを考えて、近所の方と知り合うことをやってみてほしい」と呼びかけた。
その後、渋谷区議会の斎藤竜一議長、東海大学観光学部講師の遠藤晃弘さん、富ヶ谷2丁目町会の渡邊貴司会長のあいさつ、サンロッカーガールズのパーフォーマンスに続き、開会宣言が行われた。
同会場では終日、ストラックアウト、輪投げ、うちわ工作が楽しめる「縁日コーナー」を繰り広げたほか、富ヶ谷三本杉公園では「ふれあい動物園」を展開。ポニーの乗馬体験やモルモットとの触れ合い体験に多くの家族連れが行列をつくった。7年ほど前から空き地を花壇にし、今では100種類以上の花が咲く「ひだまりガーデン」ではハーブティーを振る舞ったほか、子ども向けにポップコーンやカレーライスを振る舞う「こどもテーブル」も3カ所で展開。併せて行ったスタンプラリーでは、5カ所でスタンプを集めた人に、「ふれあい動物園」のポニーの餌用ニンジンスティックを数量限定で進呈した。
6月末までの期間中、区内各所でさまざまな交流企画が開催される。