東急百貨店本店(以下「東急本店」、渋谷区道玄坂2)で5月、食品類を対象にした「電話注文即日配送サービス」が試験的に始まった。
再開発に伴う2023年1月の営業終了に向け、東急百貨店が「強み」とする「食」で、新たな買い物方法を提供することで利便性向上を目指す取り組み。これまで、ECサイトや自社アプリなどデジタルを活用した買い物方法は提供してきたが、パソコンが不慣れな人などから要望があったという電話で注文を受け付けるサービスとなる。
対象となる商品は、本店の生鮮・グローサリーショップ(明治屋、林フルーツ、精肉あづま、鮮魚 魚力)の商品約500点。売り場スタッフが商品を選び、同社スタッフが商品を受け取り、サービスカウンターのスタッフが梱包(こんぽう)を行う。対象商品はホームページで公表するほか、店頭ではカタログを配布している。配送は「東急ベル」が担当。配送料は880円(1梱包10キロ、3個口まで)。決済方法はクレジットカード。
試験運用を通じて、当日配送に対するニーズ分析や配送のスキーム構築を行い、本店の営業終了後には、同社が渋谷エリアで運営する「渋谷 東急フードショー」「東横のれん街」「東急フードショーエッジ」にサービス拡大を予定している。
受付時間は10時~17時(各日先着20人)。受け付け番号=TEL 0120-355-109。対象区域は渋谷区・目黒区・世田谷区・港区の一部。発送は12時までの注文=当日15時以降、14時までの注文=同17時以降、17時までの注文=翌日15時以降。