渋谷マルイ(渋谷区神南1)が建て替えに向け8月28日で休業する。丸井グループ(中野区)が5月27日、発表した。
1958(昭和33)年に開設した「渋谷店」を1971(昭和46)年に移設・大型化したのが現在の渋谷マルイのビル。1976(昭和51)年に「渋谷店ファッション本館」に変更し、1985(昭和60)年には「渋谷店ヤング館」に、1998(平成10)年には「マルイヤング渋谷」に、それぞれ名称変更。2004(平成16)年には「マルイジャム渋谷」に業態転換し、2015(平成27)年に現在の「渋谷マルイ」にリニューアルした。
渋谷マルイでは1980~2000年代前半には「トレンドファッション」を提供していたが、近年は、アニメイベントなどのコンテンツも多く展開するなど「ニーズに合わせて変化してきた」。今回の建て替えも「さまざまなニーズに対応していくための土台づくり」となる。
新店は地下2階~地上9階建てを予定し、売り場面積は2800平方メートルとなる。耐火木材など構造の約60%に木材を使う木造商業施設にすることで、従来の鉄骨造りで建て替えた場合と比較して約2000トンのCO2排出量を削減できる見込みだという。加えて、再生可能エネルギー由来の電力を使うなど、サステナブルな施設を目指す。設計のリードデザイナーは、建築家のノーマン・フォスターさん率いる「フォスター・アンド・パートナーズ」が担当する。
2026年開業予定。渋谷マルイ建て替え期間中も渋谷モディは営業を続ける。