渋谷区内の中学生を対象にしたジャズの部活動「渋谷ジュニアジャズクラブ」が6月11日、活動を開始する。

　ベーシストや作編曲家などで活動する飯田雅春さんが昨年設立したミラレソ（渋谷区初台1）が主催する同活動。文化庁が手がける、学校の働き改革推進や子どもたちが文化芸術活動の機会を確保できるよう、文化部活動の地域移行に向けた体制の構築や環境整備を行うためのモデル事業「地域文化倶楽部（仮称）創設支援事業」に採択された。

　渋谷区内在住の飯田さんは「地域貢献をしたい」と考えていたなか、同事業を知り応募。ジャズのジャンルを中心に活動していることから「ジャズクラブ」を企画した。

　レッスンは、「ゲイトウェイスタジオ渋谷道玄坂店」「スタジオノア初台店」など区内の音楽スタジオで行い、飯田さんをはじめプロとして活動するジャズミュージシャンが講師を務める。ドラムやキーボードはスタジオに常設されているが、ギターやベース管楽器は要持参（レンタルは要相談）。対象は区内の中学校に通う児童または区内在住の中学生。本年度の活動期間は今月11日～2023年2月28日に計28回（毎週土曜14時～16時、初回のみ11時～13時）。受講費は1万4,000円（1回500円）。年間保険料は800円。定員は15人程度。今月8日までホームページで部員を募っている。

　同活動は、渋谷区が学校の働き方改革や部活動の地域移行に対応するため昨年10月に設立した一般社団法人渋谷ユナイテッドにアドバイスなどを受けている。同法人は、区内の中学校8校の生徒が参加できる合同の部活動を立ち上げることで、中学校の部活動では生徒が希望する部が少ないなどの課題に取り組んでいる。昨年度はサッカーやボウリング、ダンス、ボッチャ、パソコン、女子ラグビー、将棋など10種目の部活動を設置し活動。専門指導員は、LDH JAPANや日本将棋連盟、ミクシィなど区に「ゆかりがある」起業や団体が務めている。