体験型恐竜ライブショー「DINO SAFARI(ディノサファリ)2022~未来のヒカリ~」が4月27日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階のホールAで開幕した。
造形美術品の製作などを手掛ける「ON-ART」(東久留米市)が10年以上の歳月を掛けて開発した自立歩行する恐竜型メカニカルスーツ「DINO-TRONICS(ディノテクニ)」を使う同公演。同所では2017(平成29)年から3年ショーを行っていたが、2020年は新型コロナウイルスの影響で中止。昨年は開催にこぎ着けたものの、3回目の緊急事態宣言発令を受け3日のみの公演となっていた。
公演のコンセプトは、恐竜エデュテインメント(エデュケーション(教育)×エンターテインメント(娯楽)の造語)。来場客はキャストらが扮(ふん)するガイドやレンジャー隊員と共に恐竜の観察会参加者となり、ガイドによる恐竜の生態などに関する解説を聞きながら、研究を元に製作された恐竜を近くで観察。公演中には、恐竜に関するクイズや来場者に拍手などで参加を促すような演出も取り入れる。
公演には6種類8体の恐竜が登場。観客の間近まで迫ったり吠えたり、ハイライトとなる全長8メートルの肉食恐竜「ティラノサウルス」と長大な角が特徴的な植物食恐竜「トリケラトプス」の親(全長6.4メートル)子(同3メートル)の迫力ある対決をはじめ、体を覆う羽毛が特徴で足が速かったという肉食恐竜「ユタラプトル」(同4.8メートル)が食事をするシーンなどさまざまな姿を見ることができる。昨年初登場となった、背中の板状突起物が特徴の草食恐竜「ステゴサウルス」(同7メートル)は、排便するなど新たな演出も取り入れる。
ホワイエには、高校生ユーチューバー「チャンネルD」さんが描いた恐竜のイラストを展示するほか、ホールBではグッズショップを出店し、同公演のクリアファイルや、公演に登場する恐竜のスタンプ、366日の日付ごとの恐竜のキーホルダーなどを販売。ホワイエには、日本で発掘されたフクイラプトルなどのメカニカルスーツを置くフォトスポットなどを用意する。
同社の金丸賀也社長は、2年間思うように公演ができなかったことから開幕にこぎ着けたことを喜び、「ショーを通じて生き物の大切や存在のすごさを届けたいと思っている。人間含めて生き物が存在する素晴らしさを感じて、好きになってもらえたら」と呼び掛ける。
上演時間は50分予定。入場料は、恐竜に近い床の芝アリーナ(特典付き、2人)=平日1万1,400円、土曜・日曜・祝日1万2,000円、後方のエリア椅子席(1人)=平日4,200円、土曜・日曜・祝日4,500円ほか。5月8日まで(36回公演予定)。
公演に合わせて渋谷ストリーム エクセルホテル東急(渋谷2)のバー&ダイニング「TORRENT」では、初のコラボレーションレストラン「TORRENT DINO DINER(トレントディノダイナー)」を4月29日からオープンする。
ランチにはブッフェを開催。骨付きの唐揚げや恐竜の足跡をバンズに刻印し黒毛和牛のパティなどを挟むミニバーガー、バタークリームを挟む恐竜をかたどったクッキー、グレープフルーツのジュレの中に入っている恐竜型のゼリーなど恐竜をモチーフにしたメニューや、スモークサーモン、サラダ、カレーなど約30種類をラインアップ。ローストビーフはシェフがカッティングして提供する。
ディナーはコースで、たらやジャガイモなどで作るフランスのペースト「ブランダート」やサーモンなどオードブル4種類の盛り合わせや、食べ放題となるローストビーフ、白身をイメージしたココナツムース、黄身に見立てたマンゴーやパッションフルーツなどを合わせたエキゾチックソルベにクラタペッパーを掛け、卵の殻を模した形の器のデザートなど5品とフリードリンクとなる。
両時間帯で提供するモクテルは、載せるパイナップルやゴーヤの皮の質感で恐竜を表現し、恐竜型のグミをトッピングするメロンソーダ(850円)など3種類を用意。化石をイメージしバナナシェイクを炭で着色したモクテル「ほねほねすむーじー」(900円)は、表面にパウダーでさまざまな恐竜の頭骨を描く。
営業時間は、ランチ=11時30分~15時(90分制)、ディナー=17時~22時(120分制、完全予約制)。利用料は、ランチ=大人6,200円、小学生=2,980円、4~6歳=1,500円ほか、ディナー=7,000円(別途子ども向けメニューあり)。公演チケットとセットのプレートメニューも用意する。5月8日まで。