渋谷駅に「0番線」が出現?――JR渋谷駅の3・4番線から新南改札へつながる通路やホーム跡地を「渋谷駅0番線」と称し、コケや植物アートが出現するプロジェクトが4月23日に始まった。
ホーム上のフェンスなどに植物アートを描いていく「スローキャンバス」
生活や仕事で使ったり住んだりする場所や社会で自発的なアクションを起こすきっかけとなる「かかわりしろ」の取り組みの一環として、JR東日本が新プロジェクト「Slow Platform 渋谷駅0番線」を立ち上げた。第1弾として、博報堂が「みんなでつくるgoodな渋谷」をキーワードに渋谷区内の企業などと連携し進める市民共創まちづくりサービス(アプリ)「shibuya good pass」が協力。同日から約2年間の予定で、渋谷駅3・4番線から新南改札へつながる通路でコケやアートを用いた施策を展開する。
モス(コケ)をホーム跡で栽培する「モスプラットフォーム」のほか、ホーム上のフェンスなどに植物アートを描いていく「スローキャンバス」など、「緑に親しめる」取り組みを展開。今後はホーム上で育ったコケを使った企画や参加型のお絵描きワークショップなども予定しているという。
JR東日本は渋谷駅を「再開発が進む東京を象徴する」存在と位置付け、植物をテーマに据えることで関わりやすい場づくりを目指し、駅やまちのあり方について考える機会を提供。「市民共創型のまちづくり・駅づくりを実現していきたい」とし、プロジェクトへの参画事業者を募っている。
2024年3月まで(予定)。