絶滅動物を「よみがえらせる」デジタルインスタレーション「REVIVAL ZOO 再生動物園」が4月18日、渋谷区立宮下公園(渋谷区渋谷1)で始まった。
すでに絶滅した動物をさまざまな形で表現し発信するプロジェクト。ウォルト・ディズニー・ジャパン(港区)が運営するドキュメンタリー専門番組「ナショナルジオグラフィック」が、今月22日の「アースデイ(地球の日)」に合わせて初開催する。
会場では、飛べない鳥ドードー、有袋種のフクロオオカミ、熱帯雲霧林に生息していたオレンジヒキガエルをデジタルインスタレーションで再現。スクリーンに設置するカメラやセンサーで来場者の動きを察知し、動いた方向に付いてきたり、動作に合わせてジャンプしたりお辞儀したり反応するほか、一緒に記念写真を撮ることもできるようにする。
再現した動物は、動物学者の今泉忠明さんが監修。3種の標本や資料がないことから、同系統種の動物の資料から、骨格や毛並み、動きなどの再現を図った。
願いを込める絵馬に着想を得て、同番組の公式ツイッターやインスタグラムでは、絶滅動物や地球に対する思いやメッセージを募集。ハッシュタグ「#RevivalZoo」を付けて投稿されたメッセージの一部が、会場のスクリーンに映し出される。
このほか会場では、日本に生息していた「ニホンオオカミ」、地上で最も数多く生息していたとされる渡り鳥「リョコウバト」、全長9メートル、40トン以上という巨大な「ステラーカイギュウ」などの生態や絶滅理由も紹介している。
イベントのホームページでは、「アラオトラ ジェントキツネザル」「ソデグロヅル」など現在絶滅の危機に瀕している動物も紹介。今回、絶滅動物に焦点を当てることで、現在絶滅の危機にひんしている動物にも目を向けてほしいと考えたほか、次世代を担う若者に知ってもらいたいと、同所で実施。まずは「会いたい」「かわいい」などの感情から、興味喚起を図りたいという。
開催時間は11時~21時。体験無料。今月24日まで。