見る・遊ぶ

アルバルク東京、チャンピオンシップ出場決定 「ここからが本当の戦い」

16得点リバウンド14本をマークしたセバスチャン・サイズ選手(写真中央)

16得点リバウンド14本をマークしたセバスチャン・サイズ選手(写真中央)

  • 3

  •  

 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が4月16日、群馬クレインサンダーズ(同、群馬)に勝利しチャンピオンシップ進出を決めた。

約2カ月ぶりに試合出場を果たした菊地祥平選手

[広告]

 試合最初のディフェンスで群馬のパスをカットするなど、序盤から好守が見られたこの日。立ち上がりは、田中大貴選手がアシストや自らの得点と攻撃をクリエート。第1クオーター(Q)中盤には、こう着状態になる時間帯も見られたが、スクリーンを使ったプレーなどでつくったフリーの3ポイント(P)シュートをアレックス・カーク選手、ザック・バランスキー選手が連続で沈め得点を動かし、27-10と第1クオーター(Q)から2桁リードを奪う。

 第2Qは最初の攻撃で、オフェンスリバウンドからダンクを決めたサイズ選手が、インサイドでのアタックや速攻に走るなど連続で得点を挙げ、同Qのみで10得点をマーク。バランスキー選手は、逸れたパスをライン際まで追いかけ、仲間の得点につなげる好プレーも見せた。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)が「ポイントの一つ」として挙げたリバウンドは、群馬にオフェンスリバウンドを許さず、攻守では計10本上回った。

 前半は、速攻に走る場面も見られたが、その要因として「良いディフェンス」を挙げたパヴィチェヴィッチHC。「チャンスがあれば今日のように簡単な得点を狙っていきたい。プラス材料だった」と評価した。

 48-23で迎えた後半。ジョーダン・テイラー選手がリングにアタックするプレーからのアシストや、3P、後ろに飛びながらのタフショットを沈めるなど攻撃を引っ張る。吉井裕鷹選手は、外国籍選手相手にオフェンスファウルを誘発するなどディフェンスで体を張った。

 最終Qはテイラー選手や小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手が積極的にインサイドにアタックし得点を重ねる。カーク選手は安藤周人選手からのアシストで豪快なダンクを決めるなどしたが、「(安藤選手ら今季新加入した選手とは)なかなかリズムが合わない感覚があったが、ようやく良い形から息の合ったプレーができている」と手応えをうかがわせた。大量リードを保ったまま迎えた終盤には、約1カ月ぶりプレータイムを得た若手の平岩玄選手がゴール下で得点。家庭の事情で一時期チームを離れていた菊地祥平選手が約2カ月ぶりに出場を果たすと、ファンからは大きな拍手が贈られた。試合は82-54と快勝した。

 昨シーズン、Bリーグ発足以降初めてチャンピオンシップ進出を逃し、「王者奪還」に燃える今季のA東京。新型コロナの影響で試合が中止になるなど困難な状況もあるなか、35勝9敗と勝ち星を重ねチャンピオンシップ進出を決めた。「ここまでよく戦ってくれた」と選手たちをたたえつつ、「ここからが本当の勝負。優勝に向けて日々努力して戦っていきたい」と力を込めたパヴィチェヴィッチHC。昨シーズンを「ショッキングな結果だった」と表現したカーク選手は、「チャンピオンシップに向けてレギュラーシーズンの残りの試合を一つ一つ大事に、向上できるよう日々努力をして結果を残したい」と話した。

 両チームは17日も戦う。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース