ビル共用部を活用した隙間時間向けワークスペース提供事業「fastwork」の実証実験が4月5日、渋谷の複合施設「渋谷キャスト」(渋谷区渋谷1)などで始まった。
サッポロ不動産開発(恵比寿4)が展開する同事業は、働き方の多様化などが進むなか、時間や場所に縛られない働き方などのニーズに対し、ビルの共用部を活用しワークスペースを提供する取り組み。
昨年6月、同社が保有する恵比寿ガーデンプレイスタワーで約半年間の実証実験を実施。95%が再利用の意向を示すなど好評だったことを受け、さまざまなアセットタイプでのワークスペースに関するニーズを検証するため、導入施設を拡大して2回目の実証実験を行っている。
実施場所は6カ所。恵比寿ガーデンプレイスは恵比寿ガーデンプレイスタワー2階に5席を設けるほか、渋谷キャストは1階のオフィスエントランスに2席用意。このほか、商業施設「テラスモール湘南」(神奈川県、4席)などでも展開する。
各所には、机と椅子、Wi-Fi、電源を用意するほか、1回目の実証実験での要望を受け、オンライン会議もできるようにした。QRコードを読み取ることでチェックイン・チェックアウトができ、分単位で利用時間を記録する。会員登録は不要。利用料は1分10円、最大料金は3,000円(クレジットカード決済)。
ウェブサイトでは空いている座席の検索、座席を確保できる遠隔チェックインもできる。
営業時間は場所により異なる。恵比寿ガーデンプレイスは8時~21時30分、渋谷キャストは7時~22時。9月30日まで。