恵比寿ガーデンプレイス(渋谷区恵比寿4)に4月15日、スーパーマーケット「明治屋恵比寿ストアー」がオープンする。経営は明治屋(中央区)。
場所は、2021年2月まで恵比寿三越が出店していた商業棟をリニューアルする「センタースクエア」の地下2階に先行オープンする「フーディーズガーデン」内。同フロアには、スーパーマーケット「ライフ」、長野のみそブランドが手掛ける自家製ハム・ソーセージ専門店で、東京初出店となる「デリカテッセン ヤマブキ」、「カルディ コーヒーストア」「トモズ」「ミスターミニット」なども軒を連ねる。
明治屋は1885(明治18)年に食料品を船舶に納入するシップチャンドラー業として創業。スーパーマーケット「明治屋ストアー」は現在、海外2店舗を含め35店舗を展開している。
恵比寿ストアーは「さしあげたくなる『美味(おい)しさ』をおとどけする」をコンセプトに、商品やサービスの上質化を図る。売り場面積は約245坪。取扱品目数は、精肉=200種、青果=300種、鮮魚=250種、菓子=700種、日配品(チーズ含む)=1300種、酒類=700種、デリカテッセン=50種、パン=50種、雑貨=50種ほか。
青果はその時期に「一番良い産地の最上級品」を大田市場で仕入れるほか、豊洲市場で仕入れる鮮度や「旬の」魚・産地で選ぶ鮮魚は店内で処理して提供。精肉は買参加権を持つ芝浦市場の競りで和牛A5ランクの雌牛を一頭丸ごと仕入れ、落札後約2週間熟成させた後に店内で精肉加工する。鮮魚や精肉を店内でパックする商品のトレーやプラスチック容器は、一部を除いてリサイクル素材を使う。同店限定商品として、国産黒毛和牛と国産やまと豚を使うハンバーグ(100グラム291円)を販売する。
調味料は明治屋ブランドのジャムや、ピスタチオやチョコレートなどイタリア産「カンポドーロ」のクリーム(各180グラム1,079円)など海外のメーカーの商品をラインアップ。同店限定品として、佐賀県産イチゴの「いちごさん」、カナダ産ワイルド種のブルーベリー、スペイン・セビリア産バレンシアオレンジのオレンジピールを使う「大人のジャム」(各190グラム647円)を扱う。
乳製品や漬物、豆腐、天然醸造のみそなどデイリー(=日販)アイテムは、バイヤーが国内各地のメーカーに足を運びセレクト。中でも、調理済みの冷凍総菜を充実させるという。明治屋ストアー限定の「推奨品」として、総菜店「アール・エフ・ワン」のきのこ4種類とかきのリゾット(冷凍、240グラム1,188円)などを用意。
スイーツは、「わたしのお気に入りのスイーツを探す」をコンセプトにする「SEEK IN SWEETS」を同店で初展開。同コーナーでは、「京菓匠 笹屋伊織」「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」「帝国ホテル」など、パティスリーや和菓子店などのスイーツを週替わりで取り扱う。同じく初展開となる「菓子箱」は、福島「柏屋」の薄皮まんじゅう、広島「にしき堂」のもみじまんじゅう、愛媛「一六本舗」の一六タルト柚子など、国内各地の銘菓を取り寄せる企画となる。
明治屋オリジナルブランド「デリベイク明治屋」では、定型農場で育てる豚の肉で作るハムやソーセージ、フランスを中心に直輸入するチーズ、直営のパン工場で焼き上げるパンなどをそろえる。フランス産を中心とするワインは、新たに「想い」をコンセプトにセレクトする日本のワインも扱う。店内製造と独自レシピにこだわるデリカテッセンはオフィスワーカーなども視野に弁当類も充実させるという。
営業時間は10時~20時(初日は11時~)。オープン記念として、創業地・横浜の「キタムラ」とコラボレーションした保冷機能付きエコバッグ(2,189円)を販売する。