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恵比寿のベトナムレストラン「ニャー・ヴェトナム」移転へ ビル老朽化で

コロニアル調の店舗外観

コロニアル調の店舗外観

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 恵比寿のベトナムレストラン「ニャー・ヴェトナム恵比寿本店」(渋谷区恵比寿西1)が3月31日、移転のため現在の場所での営業を終了する。経営はフードワークス(品川区)。

常連客が「絶対頼む」という蒸し春巻き

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 2002(平成14)年に当時のベトナム大使館の要請を受けオープンした同店。店舗外観・内観共に白と茶で統一し、フランス植民地時代の名残を残すコロニアル調のデザインで、店内にはベトナムで購入したものを飾っている。

 店名は「ベトナムの館」を意味し、スタッフは民族衣装の「アオザイ」を着て接客し、ベトナム料理の提供だけでなく、1階ではベトナム茶やオリジナルのフォーなどベトナムの食材、雑貨の販売も行っている。オープン当初ベトナム大使館によるサービスフロアとなっていた3階は、パーティールームとなっているほか、マッサージやエステなども行っていたことがある。

 メニューは、「常連客は絶対食べる」という米粉を原料とする自家製の皮を使う蒸し春巻きや、ベトナム中部のフエの伝統料理で、レモングラスや干しエビ、唐辛子などで作る調味料を加えた鶏ガラスープに、牛すじと牛ロースなどをトッピングする米粉麺の「ブンボーフエ」などが人気だという。

 今回の移転はビルの老朽化に伴うもので、2年ほど前にオーナーが代わったタイミングで取り壊す話が上がっていた。20年近く営業をしていることもあり、約1年前に同じエリアで移転先を探し始め、決まりかけた物件もあったというが契約には至らず。店舗の規模や、ペット連れの来店客も多いことから路面にこだわっていることもあり難航。しかし、現在の場所からも近い場所に間借り営業ができる物件が見つかったため、移転先が見つかるまで同所で営業する予定。場所や営業開始日など詳細は決まり次第知らせる。

 オープン当初はエスニックブームもあり9割程度が女性だったというが、ここ10年は男女問わず利用があり、「パクチー抜き」を頼む人も減ったという。ランチ時には近隣で働く人たちの利用が中心なほか、その後の時間帯には2階には座敷もあることから小さい子どもを連れた母親のグループの利用も多いという。

 営業時間は、ランチ=11時30分~17時、ディナー=17時~22時30分。

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