Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(SR渋谷)が3月15日、マックス・ヒサタケ選手との契約満了とケビン・ジョーンズ選手との契約締結を発表した。
シーズン後半に突入している今季のBリーグ。ヒサタケ選手は、シーズン開幕前の昨年8月からSR渋谷の練習に参加していたが、エースのライアン・ケリー選手が腰椎椎間板ヘルニアのため開幕当初の同年10月にインジュアリー(故障者)リスト入りしたことを機にプロとして契約。1998年アメリカ生まれだが、曾祖父が日本人で左腕には「ヒサタケ」の文字をタトゥーで入れている。イリノイ工科大学出身。身長203センチ。背番号は22。
これまで36試合に出場し、ゴール下周辺で強さを見せ59.7%のシュート確率などで1試合平均4.7得点を挙げたほか、リバウンドは同じく4.6本を記録した一方で、プロ1年目で経験不足な面やインサイドのみのシュートレンジなど課題もあった。コート内では自他ともに認める身体能力の高さを生かしたダンクシュートやシュートブロック、アグレッシブにリバウンドに絡むプレーでファンを沸かせたほか、ベンチでチームを鼓舞する姿や誠実な人柄なども好まれていた。
ヒサタケ選手は「サンロッカーズというチームでプロバスケのキャリアをスタートできたことを名誉に思うと同時に、誇りに感じている」と振り返り、コーチ陣やチームメート、ファンらに向け「皆さんのことを愛してやまない」と感謝の意を表した。SR渋谷で選手やコーチとして在籍した清水太志郎さんや、山内盛久選手、杉浦佑成選手も在籍する三遠ネオフェニックスに移籍が決まっており、「残念ながらサンロッカーズで過ごす時間はこれで終わりになるが、新たな道に進めることに今はワクワクしている」と前向きなコメントを寄せる。
ジョーンズ選手は1989年アメリカ生まれ、ウエストバージニア大学卒業。203センチ。背番号は5。愛称はKJ。NBAクリーブランド・キャバリアーズのほか、フランスやスペインなどのクラブを渡り歩き、2019年に琉球ゴールデンキングスでBリーグでのキャリアをスタート。2019~2021シーズンにはアルバルク東京に在籍していた。昨シーズンは47試合に出場し、1試合平均16得点をマーク。フィードゴール(フリースロー以外のシュート)の成功率は56.4%、3ポイントシュートの成功率は41.6%、平均リバウンド数は8.1本という記録を残しているほか、ディフェンスでも貢献した。
ジョーンズ選手は「サンロッカーズでプレーできること、自分にできることの全てでチームの助けになれることを本当に楽しみにしている」とコメントしている。
SR渋谷は現在21勝17敗で地区6位。8チームが出場するチャンピオン進出順位において9番目に位置している。次の試合は今月16日茨城ロボッツ戦。