渋谷区生まれのフリースタイルスキー男子モーグル原大智選手が2月28日、渋谷区役所を表敬訪問した。
1997(平成9)年渋谷生まれの原選手。区立広尾小・中学校卒業。小学6年の頃、本格的に競技としてモーグルを始め、16歳で単身カナダへスキー留学。17歳でフリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)に出場を果たし、翌年の同大会では4位入賞。W杯年間ランキングで総合8位の成績を収めた。
2008(平成20)年、初出場となった平昌オリンピックで銅メダルに輝き、2019(平成21)年には世界選手権でも銅メダルを獲得。区が新設した、スポーツや文化・芸術分野で国際的に評価される栄誉を受けた人を表する「区民栄誉賞」の1号に受賞した。2020年には競輪選手としてデビューを果たし、モーグルとの「二刀流」として活動している。
原選手は2大会連続のメダル獲得を目指し、2月に開催された北京オリンピックに出場。8位で予選を通過し迎えた決勝は、1本目を3位で通過したが、2本目で7位となり上位6人が進めるスーパーファイナルとなる3本目には一歩届かなかった。
長谷部健渋谷区長らを表敬訪問した原選手は、区民らからの応援に対する感謝や大会現地の環境、競技中の雰囲気などを振り返りつつ、「競輪競技もやりながら、北京オリンピックに出場できたことは光栄であり、自身の人生で自慢できる思い出となった」と話した。
その後、母校の区立広尾中学校で在校生に向け講演会を実施。平昌大会から北京大会までの道のりなどを話し、「全力で努力すればきっとどこかで報われる」とアドバイスを送った。