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渋谷駅東口地下広場で初の物販イベント「ふるさとマルシェ」 鹿児島市・大館市も参加

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 渋谷駅地下2階B7出口近くの「渋谷駅東口地下広場」で2月26日、「渋谷区の食文化」の魅力を紹介する物販イベント「ふるさとマルシェ by美味(おい)しい渋谷区」が始まった。主催は渋谷区。

鹿児島市の物販ブースの様子

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 渋谷区は2020年度から、渋谷区内の食の魅力発信などを通して区の魅力向上・活性化を図る「美味しい渋谷区プロジェクト」を発足。渋谷区産業観光課の今井美帆さんは「渋谷で飲食店を開業したいと思っていても家賃が高く二の足を踏んでいる方に、テストキッチンなどを通じマーケティングを行ってもらい、渋谷区内での開業に向けた自信をつけてもらいたい」と当初は考えていたが、2020年春から新型コロナ感染拡大で状況が一転。「本来の目的から、渋谷区内の既存飲食店の支援活動に急きょ舵を切り直した」と話す。現在は、飲食店向けのオンラインセミナーの開催や、店内以外での販売に向けた缶詰開発支援などの取り組みに力を入れているという。

 今回の物販イベントは、プロジェクト初のリアルイベントとして、多くの人々が行き交う「渋谷駅東口地下広場」という公共空間を活用して実施。渋谷駅周辺の再開発工事の一環として、2019年11月1日に供用を始めた同広場で物販などを伴うイベント開催は今回が初めて。区から同広場の運営を受託する一般社団法人渋谷駅前エリアマネジメントの山口友康さんは「この広場は道路扱いのため、本来はイベントを開くことができない。供用開始から2年以上がたち、渋谷区と協議を重ねて都市再生整備計画の整理や更新を行い、物販やイベントができる環境がようやく整った」と胸をなでおろす。

 会場では、渋谷区の障がい者就労支援団体による焼き菓子や七宝ブローチなど雑貨類を販売するほか、「渋谷・鹿児島おはら祭」開催で長年交流を持つ鹿児島市が参加し、鹿児島産の生イチゴや春菊、ラディッシュなどの生鮮食品、漬物、大島紬のアクセサリーなどの販売ブースも出店している。「コロナ禍で渋谷・鹿児島おはら祭が2年連続中止となったが、こうしたイベントを通じて鹿児島市との縁がつながっていければうれしい」と今井さん。

 同広場に隣接する「UPLIGHT CAFE(アップライトカフェ)」でも、「鹿児島市産黒毛和牛コンビーフサンドイッチ」(500円)や「桜島小みかんのレアチーズケーキシュークリーム」(450円)、「桜島小みかんのセパレートティー」(400円)と、鹿児島市の特産品を活用したメニューを期間限定で提供する。

 会期は鹿児島市が参加する26日・27日のほか、3月5日・6日。5日・6日は「忠犬ハチ公の故郷」である秋田県・大館市が参加し、リンゴやきりたんぽなどの物販のほか、アップライトカフェで大館産リンゴなどを使ったコラボメニューの販売も予定する。

 開催時間は11時~19時。

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