渋谷ヒカリエと表参道ヒルズをメイン会場に3月、「Rakuten Fashion Week TOKYO(楽天ファッション・ウィーク東京、東コレ)2022A/W」が開催される。主催は一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)。
koki,さんがモデルとして登場した「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 S/S」の「TOMO KOIZUMI」のショー
日本のファッションビジネスの国際競争力強化を図る目的で2005(平成17)年に始まった「東京発 日本ファッション・ウィーク」が前身。今回も、コロナ禍の開催で進めている「デジタルとフィジカルの融合による新たなプラットフォーム」と、「グローバルな発信力の強化」のさらなる確立のための施策を行っていく。
2月9日時点で参加するブランドは54(デジタル発表24ブランド)。初参加となるのは、フィッシングブランド「DAIWA」、ゴールドウインの新ライン「Goldwin 0(ゴールドウイン ゼロ)」、テーラード・ジャケットを日常着として考え、カルチャーの要素を取り入れたコレクションを展開する「LITTLEBIG」など17ブランド。デザイナー田中大資(だいすけ)さんが「得意」とする刺しゅうをベースに「ロマンチックで幻想的」なコレクションを展開する「tanakadaisuke」など、昨年立ち上がったブランドも複数参加する。
東京都とJFWOが共催する、「ポテンシャルの高い」ブランドの海外展開をサポートする「TOKYO FASHION AWARD(東京ファッションアワード)」第7回目受賞者となる「KIDILL」「YOKE」「SUGAHILL」など8ブランドもショーを行う。第4回目受賞者の「CFCL」は、凱旋イベントとしてショーを行う。
「BED j.w. FORD(ベッドフォード)」のショーでは、「展示会等のイベント産業高度化推進事業(ファッションショーイベントのDX化事業)」として、4D映像を作り出すボリュメトリックビデオ技術を活用した、リアルとデジタルが融合するランウェーショーを実施するという。
初の単独ランウェーショーとなる日本のハードコアパンクをルーツにするレザーブランド「blackmeans」は、国が推進する「日本博」の一環として、JFWOと文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会との共催で実施する。
「TOMO KOIZUMI」と「TOGA」は、楽天グループが展開する日本のファッションブランドを支援するプロジェクト「by R」の支援を受け参加。楽天グループのファッション通販サイト「Rakuten Fashion」では、両ブランドのファッションショー映像を一般向けに無料でライブ配信するほか、同サイトで限定商品の販売も予定する。
デジタル施策では、国内外のファッションジャーナリストやバイヤーなどが参加ブランドのコレクションの中から注目したポイントやルックなどをレコメンド形式で端的に紹介する「DIGITAL VOICE RECOMMENDATION」や、俳優やモデル、クリエーターらが参加ブランドの服を着用するスナップ企画「DIGITAL VOICE SNAP」を引き続き行う。
新型コロナウイルス感染症対策では新たに、米ニューヨーク発のイベント来場者管理システム「LAUNCHMETRICS」をトライアル導入。同イベント用にカスタマイズし、QRコードの事前案内、出欠席管理、来場時の体温検査、座席指定を一貫してデータ管理する。
開催期間は3月14日~19日。