国内各地のワイナリーに焦点を当てる企画展「47winetourism -47都道府県の自然・人間・文化を味わう旅-」が2月4日、渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階クリエーティブスペース「8/(はち)」内の47都道府県をテーマにしたミュージアム「d47 MUSEUM」(TEL 03-6427-2301)で始まる。
日本のワイナリーの数は近年「増加傾向」にあるといい、2020年1月現在では369場(2021年10月国税庁発表)が確認されているほか、国内のワインの2020年課税(出荷)数量が5.4%増加(2021年10月メルシャン発表)するなどしている。一般社団法人ワインツーリズムの大木貴之さんと共に企画した同展は、ワインそのものだけでなく、ワイン造りの観点から、産業・暮らし・環境・仲間・地域をキーワードに、「その土地らしい」ワイナリーを各都道府県選定し紹介する。
選定基準は、地域内で自園や契約農家で生産・収穫された果実を使う「つづく地域産業(産業)」、ワインを醸しながら地域コミュニティーとの共生を意識した活動をしている「地域コミュニティー(暮らし)」、その土地らしい味につながる創意工夫がある「 その土地の味(環境)」、持続的な経済循環を意識した流通に取り組むなど「顔の見える流通(仲間)」、ワイン造りを通して文化的な地域環境や、自然環境的な景観・景色をより良くするための取り組みをしている「景色づくり(地域)」の5項目。
約20年かけて改良した土壌で自然農法で育てるブドウまたは山形県産のブドウのみを使っている山形「タケダワイナリー」、醸造から販売までをほぼ一人で行っているという東京「東京ワイナリー」、農家の高齢化が進むなかワイン造りで若い農家を増やし「産地イメージの向上」を図る福岡「Studio gogo winery」など、佐賀、鹿児島、沖縄の3県を除く44都道府県のワイナリーが出展する。
場内では一部を除き出展者のワインや関連商品を販売するほか、初日の4日には、大木さんと同ミュージアムを運営するD&DEPARTMENTのディレクター相馬夕輝さんが場内を案内するオープニングトークをライブ配信で行う。
開催時間は12時~20時30分。入場料はドネーション形式。5月8日まで。