バレエを中心としたダンス用品ブランド「チャコット」の旗艦店「チャコット渋谷本店」(渋谷区神南1)が2月27日、移転に向け閉店する。
バレエ業界などで高い認知度がある同ブランドは、1950(昭和25)年にバレエシューズやトゥシューズの製造・販売として創業したチャコット(神南1)が展開。1990(平成2)年からオンワードグループ傘下に加わっている。
ヨーロピアンな雰囲気が特徴的な渋谷本店は、1978(昭和53)年に渋谷・公園通りに出店。多層フロアにわたりバレエや子ども用バレエ、ヨガ、フィットネス・ジャズダンス、コスメティクスなどのアイテムを展開するほか、バレエを中心にジャズダンス、ヨガのスタジオ「チャコット渋谷スタジオ」を併設している。
今回、「未来のチャコットを作っていく」ため現在の場所での営業を終了し、「次世代型グローバル・フラッグシップストア」として「チャコット代官山(仮)」を3月中旬、代官山の複合施設「KASHIYAMA DAIKANYAMA(カシヤマ ダイカンヤマ)」(渋谷区代官山町)に出店する予定。店舗もスタジオも新旗艦店に移管する。
メモリアルイベントとして1月9日にはバレエダンサー中村祥子さんが「1日店長」を務めたほか、中村さんらバレリーナ、ダンサーらが壁面に書いたサインを見ることができる。店内には、店舗外観のイラストを背景に撮影ができるフォトスポットも用意している。
同店では、エコバッグ(880円)や、シューズなどを入れるロールケース(5,280円)、リバーシブルTシャツ(7,150円)など、特徴的な店舗外観のイラストをあしらった記念グッズも販売。トートバッグ(2,800円)には、「Don't forget your lovely place…Thank you」という感謝のメッセージもあしらっている。
代官山の新旗艦店では、コア事業のバレエに加え、フィットネスウエアライン「チャコット・バランス」、昨年4月にリニューアルしたコスメライン「チャコット・コスメティクス」の強化を図る。加えて、カシヤマ ダイカンヤマの飲食店との「シナジーの強化」や、商品・サービスのデジタル化など、グローバルに発信するOMO(オンラインとオフラインの融合)を目指す。
営業時間は11時~19時。最終日のセレモニーなどは予定していない。