鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ(VERMICULAR)」のブランド発信拠点「VERMICULAR HOUSE(バーミキュラ ハウス)」(渋谷区猿楽町)が12月19日、代官山・旧山手通りにオープンした。
1936(昭和11)年に創業した鋳造メーカー愛知ドビー(愛知県)から2010(平成22)年に誕生した同ブランド。2019年には愛知・名古屋にブランド初の体験型複合施設「バーミキュラ ビレッジ」を出店。ブランド誕生から10年を迎えたなか、「最高のバーミキュラ体験」を提供するため、「バーミキュラ ハウス」の出店を決めた。敷地面積は約600平方メートル。地階~地上1階は吹き抜けにしたほか、店内は木目を多用。設置しているスピーカーは同店のために鋳物で作っている。
ブランドの旗艦店、レストランなど複合的な要素を併せ持つ同施設。1階はブランドの体験型ショップ「VERMICULAR FLAGSHIP SHOP DAIKANYAMA(バーミキュラ フラッグシップショップ 代官山)」。食パン型(1万9,800円)やミニスキレット(1,980円)など、これまで「バーミキュラ ビレッジ」のみで販売していた13種類の限定サイズを含めたバーミキュラの全商品をそろえるほか、キッチンクロスやエプロンなどオリジナルアイテムや、アルチザン(職人)をテーマにしたキッチンウエアなども扱う。デモンストレーションキッチンも備え、コンシェルジュが実演を交えながら、使い方や手入れ方法、レシピなどを紹介するほか、来店客自身が商品を実際に試すこともできる。
同フロアには、「FOOD LIFE -食と暮らし-」をテーマに、新刊から現在は販売されていない古書まで約1500冊の本をそろえるライブラリーとコーヒースタンドを併設。6席ほどのハイチェアを用意し、本を読みながらオリジナルブレンドコーヒー(378円)や、バーミキュラで焼いた焼き菓子などを楽しめる。
地上2階は、外階段から入店するレストラン「VERMICULAR HOUSE KITCHEN(バーミキュラ ハウス キッチン)」。席数は47席。全ての料理の調理にバーミキュラ商品を使い、季節の旬の食材で作る「国籍にこだわらない」洋食をワインと共に提供する。
ランチには、ビーフシチュー(3,150円、10食限定)、低温調理するサーモン(2,450円)など4種類を用意。それぞれ、バーミキュラで無水調理した季節野菜のマリネやライスポットで炊いたご飯が付く。ディナーは2022年2月1日までコース(6,500円)のみの提供で、無水調理する季節野菜のスペシャリテ、まき火で仕上げる肉料理、卵かけご飯など6品にドリンクが付く。以降は、ライスポットで低温調理した後にまき火で焼き上げる子羊肉のロースト(3,100円)など、肉・野菜料理などをアラカルトスタイルで提供する。
地階は26席を用意するデリカテッセン「VERMICULAR POT MADE DELI(バーミキュラ ポットメイドデリ)」。ランチには、バーミキュラのライスポットで炊き上げるご飯を使う、焼き鮭や焼きたらこ、いくらなどのおにぎりや、肉じゃがやハンバーグ、豚汁など、バーミキュラで作る「家庭料理」(10種里以上の温菜・冷菜)を選べるセット(1,310円~)などを用意。カフェタイムには、バナナケーキ(470円)やプリン(450円)などのスイーツ、南青山の「Little Darling Coffee Roasters」が焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を使うオリジナルブレンドコーヒー(486円)などのドリンクを扱う。2022年春以降には、クラフトビールやワイン、日本酒などの酒と合わせたメニューもラインアップするナイトデリも始める。テークアウトは同年2月からの開始予定で、3月には弁当なども販売予定。酒類やスパイス、調味料などの食料品、器などの販売も行う。
同階に併設する料理教室では2022年春以降、コンシェルジュ・専属シェフによるバーミキュラ商品を使った料理教室(要予約制、有料、定員8人)を定期的に開催していく。初心者や上級者など、レベルに合わせたクラスを用意する。
営業時間は、VERMICULAR HOUSE KITCHEN=ランチ11時~15時、ディナー17時30分~22時30分、VERMICULAR FLAGSHIP SHOP DAIKANYAMA=10時~19時(土曜・日曜・祝日は9時~)、VERMICULAR POT MADE DELI=11時~21時(ランチは15時まで、カフェは15時~17時、ナイトデリは17時~21時)。水曜定休。