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サンロッカーズ渋谷、琉球に競り負けるも伊佐勉ヘッドコーチ「選手たちを誇りに思う」 

13得点アシスト6本などを記録し「自分のはしっかり出せた」と話したベンドラメ礼生選手(中央手前)

13得点アシスト6本などを記録し「自分のはしっかり出せた」と話したベンドラメ礼生選手(中央手前)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月19日、青山学院記念(渋谷区渋谷4)で琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)と戦った。

試合を通してアグレッシブなデイフェンスを見せた渡辺竜之佑選手

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 前日の試合に敗れ、今季初の連敗で迎えたこの日。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は試合前、「どういう試合でも崩れることは自分たちのスタイルではない。2400秒戦い抜かないと琉球には勝てない。とにかくチームで戦うことを全面に出していこう」と選手たちに伝えたと言う。

 試合立ち上がりから、今季全試合2桁得点を挙げるなど好調をキープしているジェームズ・マイケル・マカドゥ選手を中心に得点を重ねるが、琉球の確率の高いシュートにビハインドを負う。第2クオーター(Q)序盤には広瀬健太選手がルーズボールに飛び込むハッスルプレーを見せたほか、マカドゥ選手のボールを奪うプレーなどから一時2点差まで詰め寄るも、終盤にミスが失点につながり40-48で前半を折り返す。同Q中盤に体勢を崩しながらも渡辺竜之佑選手にアシストパスを出したベンドラメ礼生選手は、「ドライブ(=ドリブルでのインサイドへのアタック)をした時にどこに(ディフェンスの)ヘルプがいるのか確認していた。ブロックに飛んできたので、竜(=渡辺選手)が(ゴール下に)いるのも分かっていたのでパスをした」とそのプレーを振り返った。

 後半立ち上がりにはマカドゥ選手、渡辺選手の連続得点で点差を詰めるも、ミスからの失点などで2桁リードを許す。中盤に再びミスから失点すると伊佐HCはタイムアウトを要求し、「一回切り替えよう。未来に向かって話をしようとプレーに集中させた」。加えて「強気で行こう」と伝えたなか、渡辺選手はドライブや長身を生かしてゴール下で体を張るプレーなどを見せた。終盤には、マカドゥ選手とハレルソン選手が強みのオフェンスリバウンドから得点を重ねた。

 59-67で迎えた最終Q。序盤でハレルソン選手、石井講祐選手の3Pなどで点差を詰めると、ベンドラメ選手は、ファウルになったものの「とても大事な時間帯だったし、ファウルになっても良いと思った。そこから僕たちの流れが生まれてくると分かっていたのでハードに行った」と、ボールマンに対ししつこくディフェンスする姿を見せた。琉球の攻撃を制限時間いっぱい守り切ると、マカドゥ選手、ハレルソン選手のインサイドへのアタック、ベンドラメ選手のスピードを生かしたレイアップ、ボールを奪うプレーからの得点で一時逆転するも一歩及ばず、85-89で惜敗した。

 最大で14点リードを許すなどビハインドを負う時間帯が長かったが、伊佐HCは「選手たちはあれ以上できないくらいファイトしてくれた。頑張りを誇りに思う」と選手をたたえた。連敗はしたが「これが俺たちだよな、というのは再確認できた」と言うベンドラメ選手は、「今日のような試合をやらないともちろん勝てないし戦えない。これが渋谷のスタイルなのでそこはブレちゃいけない」と話す。随所で強気なプレーが見られたが、「強い気持ちを持ち続けることは試合前から声を掛け合った。40分間持ち続けられたのはこれからに向けてプラスになる」とも。

 渡辺選手はこの日、同郷で中学・高校の先輩でもる並里成(なりと)選手に対し、第2Qにはバランスを崩した隙を狙ってボールを奪いにかかったほか、最終Qにファウルアウトするまでプレッシャーを掛け続けた。伊佐HCは、「彼の持ち味を存分に出してくれた。激しくいく選手なのでファウルも少なくない。退場も含めて彼らしいパフォーマンスだった。満足している」と評価した。

 マカドゥ選手とハレルソン選手を35分以上起用したが、「強いチームは同じチームに連敗することは少ないと思うので、勝ち切りたいと。最初から(2人のプレータイムは)長くなると思っていた。あそこまで頑張ってくれたのに勝てなかったのはすごく悔しい」とも。

 次節となる今月25日・26日には、同地区1位の千葉ジェッツと戦う。伊佐HCは「連敗中なのでまず土曜に、最初からいつも以上のエナジーでチャレンジしたい」と話した。

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