シブヤ経済新聞の2021年年間PV(ページビュー)ランキング1位は、渋谷の飲食店で先行発売された缶のようなボトルにショートケーキを詰めたスイーツ「ショートケーキ缶」を紹介した記事だった。
ランキングは、今年1月1日から12月16日までに配信した「ヘッドラインニュース」のPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 「ショートケーキ缶」、渋谷のリゾット専門店で先行販売 連日完売(6/28)
2. 恵比寿の老舗イタリアン「コルシカ」閉店へ 51年の歴史に幕(5/18)
3. 恵比寿三越、26年の歴史に幕 常連客ら500人が行列、閉店セレモニーも(2/28)
4. 恵比寿にビーガンフルーツサンド店「フルーツアンドシーズン」 常時10種程度用意(1/13)
5. 渋谷にシフォンケーキ専門店「MERCER bis」 1人用ホールケーキも(5/24)
6. 渋谷ロフトで光浦靖子さん羊毛フェルトブローチ展 新著発売で(6/9)
7. 元任天堂社員・ちょーかんが営む「84」、カフェ業態で再始動 場所は「渋谷区内」(6/19)
8. 広域渋谷圏でも多くの商業施設が臨時休業 緊急事態宣言発出受け(4/25)
9. アルバルク東京、9選手・ヘッドコーチが契約継続 竹内譲次選手ら7選手退団(7/1)
10. 原宿「カワイイモンスターカフェ」閉店へ オープンから5年(1/28)
1位となった「ショートケーキ缶」は、リゾット専門店「Risotteria GAKU渋谷」(渋谷区道玄坂1)が6月に販売を始めた商品。缶のふたが付いた透明のプラスチック容器に、スポンジ生地やクリーム、イチゴなどショートケーキを詰めたもので、缶飲料のような見た目が特徴。現在は北海道などで自動販売機で販売されている。当媒体の上半期のPVランキングでも1位だった。
昨今のフルーツサンドブームのなかオープンした4位の「fruits and season」、恵比寿のカフェの1メニューとして販売していたシフォンケーキを専門店として出店した5位の「MERCER bis」のほか、代官山のブラウニー専門店「ファットウィッチベーカリー」、「渋谷 東急フードショー」のスイーツゾーンなど、スイーツ関連の記事は複数上位にランクインした。
建物の老朽化による建て替えに伴い閉店した老舗イタリアン「コルシカ」、10年ほど前から「収益上の課題」が認識されていたなか、「収益改善がされなかった」ことから閉店した「三越恵比寿店」、定借契約が満了となることに加え、新型コロナウイルス感染症の影響もあり閉店した「KAWAII MONSTER CAFE」などには、惜しむ声も聞かれた。
8位の商業施設の臨時休業をはじめ、代々木公園の一部区域が閉鎖された記事や、外出自粛に伴い人出が減った渋谷の様子など、10位以下にも新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う街の変化を捉えた記事がランクインした。