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サンロッカーズ渋谷、大黒柱欠くも「チーム一丸」で戦い新潟に連勝

15得点を挙げると共にリバウンドでも体を張った西野曜選手(写真中央)

15得点を挙げると共にリバウンドでも体を張った西野曜選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月12日、青山学院記念(渋谷区渋谷4)で新潟アルビレックスBB(以下、新潟)と戦い97-72で快勝した。

3ポイントシュート4本アシスト4本などを記録した盛實海翔選手

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 前日の試合で、チームの大黒柱であるジェームズ・マイケル・マカドゥ選手がテクニカルファウルを2回犯したことから欠場となったこの日。伊佐勉ヘッドコーチ(HC)は「負けたらマック(=マカドゥ選手)が責任を感じてしまう。そうさせないためにも総力戦で、チーム一丸で頑張ろう」と試合前に伝えたという。

 マカドゥ選手に代わりスタートで出場したマックス・ヒサタケ選手がチーム初の得点を挙げたほか、跳躍力を生かしてシュートが外れたボールを直接ゴールに叩き込むダンクも見せた。シューティング練習などが「自信になって思い切りシュートが打てている」と言う盛實海翔(もりざね・かいと)選手はワイドオープンの3ポイント(P)シュートを確実に沈め好調さをうかがわせ、第1クオーター(Q)で23-16とリードを奪う。

 第2Qには約4分半新潟の得点を抑えると同時に、ジョシュ・ハレルソン選手、石井講祐選手、高橋耕陽選手の4連続3P、渡辺竜之佑選手の長身を生かした得点、リバウンドからの速攻に走った西野曜選手のレイアップシュートなどで一時20点のリードを奪った。伊佐HCが「絶対に5人で」取りに行くよう指示したリバウンドは、ディフェンスで9本取り新潟に連続攻撃のチャンスを与えなかった。

 一時最大31点のリードを奪った最終Q。残り5分弱は、「休ませたい」とハレルソン選手をベンチに下げた伊佐HCは、「ディフェンスは頑張って、オフェンスは時間をかけてそのまま試合が終わるように」指示。時間を使いながら攻撃をするなか、残り約3分には攻撃の制限時間残り約2秒で盛實選手が「(シュートを)打とうと思ったがノーマークだったので」とヒサタケ選手のダンクをアシストする場面も見られた。盛實選手は前節からアシストが増えつつある。ノールックでパスを出すことも多いが、「練習しているわけではないが、ビッグマンも常に準備してくれているし、ターンオーバーにならないように気を付けながら駆け引きしているのが数字として表れているのかな」と話す。

 終始流れを渡すことなく勝利したSR渋谷。随所で新潟のミスを誘うディフェンスを見せたが、伊佐HCは「ディフェンスでゲームをコントロールしようと話していた。(自分たちの)スタンダードなディフェンスを徹底した結果」と振り返る。オフェンス面では、3Pを30本中19本(63.3%)と高確率で決めたが、インサイドへアタックした際に「新潟のディフェンスが思い切りヘルプに来る。シンプルにコーナーに(いる選手に)パスしたら空いているはずと話していて、選手たちが遂行してくれた」とも。

 伊佐HCは「とても素晴らしいゲームだった」と勝利を喜び、盛實選手は「ムーさん(=伊佐HC)がずっと『チーム全員で戦う』と言っていて、それがしっかりと結果に出て、自分たちが掲げている『結』(=全員で戦うスタイル)が体現できた」と続けた。「面倒を見てくれる大親友」のマカドゥ選手に「勝利を届けられたことがうれしい」と話した西野選手は、「シュートは得意」としているなか15得点をマーク。前半はフリースロー以外のシュートを100%の確率で決めていたが、「特に意識していなかった。(試合後の)今知った」と振り返った。

 次節となる今月15日は、アルバルク東京と今季初のダービー戦となる。

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