Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が12月4日、川崎ブレイブサンダース(同、川崎)と戦った。
日本代表の試合などがあったことから3週間ぶりのリーグ戦再開となったこの日。10勝4敗で地区2位タイのA東京と、11勝3敗で同地区1位の川崎との首位攻防戦となった。
終始追う展開となったA東京。序盤から、ミスから川崎に3ポイント(P)シュートを許したりディフェンスの裏をかかれたり「集中力が欠けた部分が目立った。川崎に気持ちよくオフェンスをさせてしまい、流れに乗せてしまった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))。ビハインドを負うなか、「ディフェンスで川崎のスコアを止め、自分の得点でチームに貢献したい」と途中出場したセバスチャン・サイズ選手は、オフェンスリバウンドから得点を挙げたほか、川崎のシュートをブロックするプレーも見せた。
第2クオーター(Q)立ち上がりはサイズ選手が3Pを沈めるも、以降はパスミスが散見し得点が止まると、その間に川崎に連続で3Pを許し2桁リードを奪われる。オフィシャルタイムアウト後、田中大貴選手とサイズ選手が得点を挙げたが、川崎の攻撃を止めきれず24-45で前半を終えた。
ミスが少ないチームであるA東京だが、この日は前半でターンオーバー10本を記録。パヴィチェヴィッチHCは、川崎の選手の身長の高さや手の長さを指摘しつつ、インサイドへアタックした後、「ディフェンスとのズレができていないなか、そのままパスを出してしまった」と、「オフェンスにも問題があった」ことも原因の一つとして挙げた。
後半序盤は、ライアン・ロシター選手がボールを奪うプレーを連続で見せたほか、インサイドでファウルを誘発し得たフリースローで得点を重ねる。アレックス・カーク選手、サイズ選手のオフェンスリバウンドからの得点、田中選手のレイアップなどで同Q20得点を挙げるが、点差を詰めることができないまま最終Qに突入する。一時最大31点差を付けられながらも、終盤には小酒部泰暉(おさかべ・たいき)選手、ザック・バランスキー選手が3Pを連続で決めるなど意地を見せたが、66-85で敗戦。A東京は今季初めてホームでの黒星となった。
試合後、A東京らしさ・良さが「全く出なかった」と振り返ったパヴィチェヴィッチHCとサイズ選手。両チームは5日も戦うが、サイズ選手は「オフェンスをミスではなくシュートで終わること、(ディフェンスでは)3Pもかなり決められたので簡単に打たせないように。単純で小さなことだと思うが、しっかりと修正し何とかとか1勝1敗に持ち込みたい」と話した。