明治神宮外苑「いちょう並木」の黄葉が見頃を迎えている。
管理する明治神宮外苑の担当者によると、11月上旬から色付き始め、現在7~8割程度が黄葉しているという。例年11月中旬~12月上旬に見頃を迎えることから、「若干早い」色付きになっている。同所にはすでに多くの来街者が黄葉を鑑賞に訪れているという。
同所のイチョウは、1908(明治41)年に宮内省南豊島御料地内(現在の明治神宮内)の苗床にまいた種子が成長したもの。1923(大正12)年、樹高6メートルほどに成長した1600本の苗木の中から選び樹形を整えた146本を、青山通りから下り勾配に従い樹高順に植えるなど遠近法を活用し造られた。青山通りから円周道路までの約300メートルに及ぶ並木道には現在、イチョウの木146本が9メートル間隔で植えられており、一番背の高い木で28メートルに達する。
例年、黄葉に合わせ開催していた「いちょう祭り」は昨年に引き続き中止となっている。