洋食器メーカー「ニッコー」(石川県)によるジェネラルストア「LOST AND FOUND」(渋谷区富ヶ谷1、TEL 03-5454-8925)が11月6日、富ヶ谷にオープンした。
1908(明治41)年に創業した同社は、陶磁器やオーダーメードバスルーム、機能性セラミック商品などの製造・販売を行っている。陶磁器は原料加工から最終工程までを県内の自社工場で一貫して製造しており、ホテルやレストランなどで使われていることでも知られる。
陶磁器事業の「次の100年」を見据えたブランディングプロジェクトとして出店した同店。世の中にあふれた多くの物に紛れてしまったり、時代の流れに埋もれてしまったりした物が見つかる場所という思いを込めて「忘れ物保管所」という店名を付けた。
トータルプロデュースはトランジットジェネラルオフィスが担当するほか、商品セレクトは「Roundabout, OUTBOUND」オーナーの小林和人さん、インテリアデザインはMILESTONEの長田篤さんが、それぞれ担当した。店舗面積は67.2(平方メートル)。店内の什器は、自社工場で使われているさび止めの色や、工場で陶磁器を運ぶ際に使われていた木の板を什器に使っているほか、1963(昭和38)年に作られたというレンガ造りの窯をイメージしたアーチ型の通路も作った。地階にはキッチンスタジオを備えたショールーム(45.4平方メートル)を併設している。
同店では、同社の陶磁器約400点を扱うほか、同店のために企画された、洋食器のアーカイブの中からアートディレクター平林奈緒さんが再編集したコレクション「REMASTERD」、小林さんが国内外からセレクトしたキッチン用品やガーデン用品、バス用品、工具、文房具など約800点を扱う。
営業時間は11時~19時。