東京都立明治公園(新宿区霞ヶ丘町、渋谷区千駄ヶ谷1、神宮前2)が再整備される。
他世代交流やコミュニティーの中心となる「希望の広場」のイメージ
1964 (昭和39)年の東京オリンピック開催に合わせて整備・開園した同園。開園面積は2万8381.03平方メートル。新国立競技場の建設を契機に再編され、新国立競技場、神宮球場、東京体育館などの運動施設や文化施設が集積するエリアとなる。新国立競技場の建設とともに進められている神宮外苑地区のまちづくりや都市再生の取り組みに合わせ整備することで、「より魅力的な」都立公園の創出を図る。
新規開園予定面積は3万3499平方メートル。「100年後も続く 未来を創造する 緑にふれあえる公園」をテーマに、周辺緑地などとつながる持続的成長が可能な「緑の拠点」や、かつて渋谷川が流れていた土地の歴史を踏まえた水景観、交通利便性や周辺の施設を生かした公園を形成した多世代交流の場やコミュニティー活動の中心となるような広場の形成を図る。
新国立競技場に隣接した場所に位置する新規開園予定地内は、神宮外苑など周辺施設の緑と連続した景観の「豊かなみどりのゾーン」と、交流施設やイベントなどを通じて人ビオが交流することで回遊性を高め、賑(にぎ)わいを創出する「にぎわいと交流ゾーン」で構成する。
誰もが安全・安心に楽しめる「インクルーシブ広場」や、多世代交流の場やコミュニティー活動の中心となる「希望の広場」、ヨガスタジオやスポーツカフェを併設する運動・リラクセーション施設、カフェ・レストランを設置。都民協働で作る約7500平方メートルの樹林地「誇りの社」内には、自然を生かしたプログラムを提供するアウトドアショップを設置する。
都立公園が憩いや健康づくりの場など以外に屋外テレワークなど、社会状況の変化やニーズが多様化するなか、それらに対応するため民間と連携・協働し整備するため、飲食店など公園利用者の利便性向上に資する施設の設置と、設置した施設から得られる収益を活用して、その周辺の広場などの施設の整備などを一体的に行う民間事業者を公募する「Park-PFI」制度を導入。その結果、東京建物を代表に、三井物産、日本工営、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンで構成する「Tokyo Legacy Parks」が事業者に決まった。
事業者は、新規開園予定地の整備・管理運営に加え、すでに整備されている新国立競技場エリアと新規開園予定地をつなぐ歩行者デッキなどの管理運営も行う。
2023年10月供用開始予定。