国連大学(渋谷区神宮前5)は、気候変動問題に関する国際的な枠組み「パリ協定」に関する新たな専門科目を2023年秋に開講する。11月12日まで開かれている国連気候変動枠組条約締約国会議(COP26)で同4日、発表した。
国連機関が提供する初の専門コースで、世界の学生や専門家を対象に気候変動問題で主導的な役割を果たすためのスキルと知識を身に付けるための教育の場を提供する。COP26でも交渉が続く中、気候危機を回避するためにパリ協定の実現や持続可能な開発目標を達成するための変革に「不可欠な役割を果たす」として、大学院課程で重要な取り組みのリーダー育成を目指す。
プログラムは、国連の研究教育機関である国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)が主導し、パリ協定の目標の達成に向けた進捗(しんちょく)状況などを定期的に確認し、取り組みを強化するための情報提供を行うグローバル・ストックテークや市場メカニズムなど、パリ協定のメカニズムの実施に焦点を当てる。