東急は2023年春、東急電鉄各線の運賃を値上する。11月9日の決算説明会で発表した。
新型コロナウイルス感染症の流行に伴うテレワークの定着で、東急電鉄の2020年度の輸送状況は、定期券による運賃収入がマイナス31.5%など、収入・輸送人員共に減少。今後もコロナ前の水準への需要回復は見込めないことや、安全性・利便性向上を目的に行ってきた「高水準な」整備を維持する必要性があることから、運賃の改定を決めた。
改定率は全体で10数%で、初乗り運賃は切符で130円が140円と10円程度の値上げ幅となる(ICカード利用の値上げ額は協議中)。これによる実質的な増収率は10%未満を想定。来年1月に国土交通省に申請を予定する。