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サンロッカーズ渋谷、三遠に連勝 盛實海翔選手は3ポイントシュート6本

7本中6本の3ポイントシュートを決めた盛實海翔選手

7本中6本の3ポイントシュートを決めた盛實海翔選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月7日、青山学院大学(渋谷区渋谷4)で三遠ネオフェニックス(以下、三遠)を91-80で下し連勝を収めた。

オフェンスリバウンドからなど13点を挙げたマックス・ヒサタケ選手

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 前日に引き続き渡辺竜之佑選手をスタートのポイントガードで起用したなか、「ボールハンドラー、スコアラーが必要で、今調子が良い」ことから、盛實海翔(もりざね・かいと)選手をスタートで起用した伊佐勉ヘッドコーチ(HC)。盛實選手は今季初のスタートメンバーとなったが「(SR渋谷はスタメンの)5人が決まっているわけではないので常に準備しているつもり」と落ち着き払う。

 試合を通してシュートタッチが良かった盛實選手は、得意の3ポイント(P)シュートを7本中6本沈め18点をマーク。終盤には、三遠のゾーンディフェンスに対し、「(ボールを)インサイドに落とした後にアウトサイドに回せばシューティング(練習)と同じ形でシュートができる」とパスを回しながら「空いたら思い切り打つだけだった」と3Pを確実に決め、勝利を引き寄せる一翼を担った。伊佐HCは「このくらいはできる選手。今日の試合から彼らしい強気なプレーが出たらチームにもっと良い影響があると思う」と期待を込める。

 盛實選手は学生時代は得点を量産していたが、プロになってからはこの日が最多得点となった。「得点を求められているなか今まで物足りないプレーが多かったが、今日のようなプレーが普通にできるように継続していきたい」と意気込む。ただSR渋谷は「ディフェンスのチーム」であることから、「(ディフェンスを)最低限やらないと試合に出られない。参考になる選手が身近にいるので、少しでも近づけるよう頑張って練習している」と続けた。

 前日の試合の反省から「我々はエナジー無くしては成り立たない」ということなどを話して臨んだこの日。立ち上がりはミスが出るが、三遠の攻撃を24秒守り切るなど失点を抑えると同時にイン・アウト両サイドで得点を重ね第1クオーター(Q)で23-11とリードを奪う。第2Qで「マンツーマンディフェンスが良くなかった」(三遠ブラニスラフ・ヴィチェンティッチHC)と三遠がゾーンディフェンスを敷くと「外ばかりでプレーをしてしまい攻めあぐんだ」(伊佐HC)が、40-33とリードして前半を終える。

 第3Qには、かねてSR渋谷に所属していたこともある三遠・杉浦佑成選手が持ち前の得点力を発揮し試合を振り出しに戻される。競った展開となるなか、「全てのリバウンドを取りに行く意識があった」と言うマックス・ヒサタケ選手がオフェンスリバウンドをダンクでねじ込むなど持ち前の身体能力を発揮した。伊佐HCはヒサタケ選手に「ディフェンスとリバウンド、スクリーンをかけた後はダイブ(=ゴール下に入る)してくれ。全部ダンクにいっていい、チャージング(オフェンスファウル)になっても良いから止まるな」と伝えていると言い、「強みを十分に出し切った」と評価した。

 同点で迎えた最終Q。「自分達らしいバスケットをしよう」(伊佐HC)と臨んだなか、ベンドラメ礼生選手が前線からプレッシャーを掛け三遠のミスを誘うと、広瀬健太選手はパスをカットするプレーを見せるなど好守が続いた。攻撃面では盛實選手、ジョシュ・ハレルソン選手、石井講祐選手が3Pを確実に沈めるなどして最大で15点のリードを奪った。最後までディフェンスの手を緩めず、前節を含め3連勝を飾った。

 この日13得点リバウンド7本をマークしたヒサタケ選手は「良かった」と自身のパフォーマンスを振り返りつつ、「もっとできる。能力・才能を伸ばせるように練習して成長していきたい」と貪欲な姿勢を見せる。夏からSR渋谷に練習生として参加し、ライアン・ケリー選手が故障者リスト入りしたことからプロ契約を結んだが、「プロであることは毎日が挑戦。好きな競技で挑戦できることは幸せ」と喜びを表現。チームメートと共にベンチでも積極的に仲間を鼓舞姿を見せているが、「母親ににベストを尽くすこと、できないことに挑戦することを言われて育った。持っているもの全部出してほしい、良いリーダーになってほしいという意味合いで『マックス』という名前を付けてくれたと思う。全力でプレー、ポジティブに戦うことが(SR渋谷のスタイルに)フィットしているのでは」と話す。

 10年以上同じチームに在籍していた「師弟関係」にある伊佐HCと三遠・山内盛久選手は試合後にハグをする姿も見られた。伊佐HCは「どういう感情になるかと思ったが、思っていたより普通だった」と言い、山内選手は「プロ11年目にしてムーさん(=伊佐HC)と敵として戦うのが初めてだったので感慨深いものはあったが、手の内は分かっていたので、もう少しやれる部分があった」と振り返り、昨季までの4季在籍していたSR渋谷のディフェンスについては「懐かしい感じがあった。(三遠も)SR渋谷のような強度のディフェンスをしていきたい」と話した。会場に集まったSR渋谷ファンに向け「(SR渋谷入団時)ファンの皆さんが温かく迎えてくれたのをすごく覚えている。またこうして皆さんの前でバスケットができ喜びを感じているし、(名前が)アナウンスされた時も温かく拍手してくれて感謝している」と感謝の言葉を口にした。

 次節となる今月10日は茨城ロボッツと戦う。

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