「ソーシャルデザイン」をテーマにした都市フェスティバル「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA(ソーシャルイノベーションウィーク渋谷)2021」(以下SIW)が11月5日、開幕する。実行委員会と渋谷区の共催。
2018(平成30)年に始まった同フェス。今回は、「HELLO!IDEA.」をスローガンに、渋谷の街で産官学民がプログラムを共につくり、議論に参加することで、多様なアイデアが出合い、つながり、形になることを目指す。
4回目となる今回は、「Idea for Alternative Society 新しい__がはじまる」をテーマに掲げる。トークセッション「Conference」、参加する人がつながりイノベーションの機会を創出する「Networking」、体験型プログラム「Experience」などのプログラムを展開している。
「カンファレンス」は、働き方・ファッション・SDGs・多様性・スポーツなどをテーマに約30のセッションを予定。世界・日本・渋谷の「都市フェスのあり方」についてセッションするオープニングセッションをはじめ、今月11日に刊行される書籍「変わり続ける!シブヤ系まちづくり」を起点に「未来のまちのあるべき姿について考えるセッション、カレーにまつわる有識者を招く「渋谷×刺激」がテーマのセッション、Z世代の起業家を招きどのようにアイデアを着想するのかを探るセッションなど。テクストトレーディングカンパニー本明秀文社長、メルカリ田面木宏尚社長、せーの石川涼CEOらはスニーカーカルチャー・ビジネスの未来についてディスカッションする。
「ネットワーキング」では、隈研吾さんら建築家が結成した国立代々木競技場を世界文化遺産に推進する団体「代々木屋内競技場を世界遺産にする会」の進捗(しんちょく)報告、都立代々木公園をエンターテインメント拠点に整備することを目指す「スクランブルスタジアム渋谷」のオープンディスカッションなどを展開。長谷部健渋谷区長、東京パラリンピックで銅メダルを獲得した車いすラグビーの池崎大輔選手らは「パラスポーツ×渋谷」の可能性を議論する。
「エクスペリエンス」では、渋谷区立北谷公園でキャンピングトレーラー「AIRSTREAM」を採用した移動可能なワークプレイス「POTAL」の実機を初お披露目。渋谷区立宮下公園には、ダンスが街と共存していくための社会課題に向き合い、渋谷の街でダンスを「やる・観る・つながる」場所を増やしていきたいと、鏡付きのダンススペースを設置。同公園内のサンドコートでは、渋谷のサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」が、「サッカーの可能性」を体験できるプログラムを行う。「渋谷区神南ネウボラ子育て支援センター(通称:coしぶや)」では、父親向けの子どもの髪の結び方&アレンジ講座を開く。渋谷キャストにはコミュニティー型スクール「Social Coffee House」によるアイデアをシェアし合う掲示板を設置する。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策をしながら渋谷を拠点とした小・中規模会場や公共空間などのオフラインとオンライン配信(一部を除く)のハイブリッドで実施する。
入場無料(一部プログラムは有料)。今月14日まで。