国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(以下SSFF & ASIA)」は10月21日から、東京都写真美術館ホール(恵比寿ガーデンプレイス内)で上映企画「秋の国際短編映画祭」を開催する。
映画祭で「ジョージ・ルーカスアワード」(グランプリ)を受賞した「フィリピニャーナ」より
今年は6月に行われた、米アカデミー賞公認国際短編映画祭「SSFF & ASIA」の受賞作品などを上映する企画。130以上の国と地域から集まった6300点以上の中から、来年のアカデミー賞ノミネート候補となる「オフィシャルコンペティション」3部門をはじめとする受賞作品を上映する。
上映作品は、「ジョージ・ルーカスアワード(グランプリ)」を受賞した、仕事、階級社会、アイデンティティーなどのテーマを主人公の少女を通して描いた「フィリピニャーナ」をはじめ、「コンピューター音痴」の両親が抗議の旗をデザインすることを決めた実話に基づいた物語「ジョージア」、襲撃事件のなか講堂に隠れる女生徒の24分を描く「大学での出来事」など。
「孤独と寂しさへの向き合い方」を描いた作品を上映するプログラムでは、2017(平成29)年度に製作された「シェイクスピア・イン・トーキョー」を、出演する故・千葉真一さんの追悼として特別上映する。同プログラムでは、渋谷区とタイアップする「Shibuya Diversity Award」を受賞した、素早い動きなどの「運動チック」と奇声などの「音声チック」が1年以上続く「トゥレット症候群」の少女の物語「静かに/Shut Up」もラインアップする。
新たにアカデミー賞への推薦枠を得たアニメーション部門を壮行するため、「ザ・シンプソンズ」で知られるビル・プリンプトン監督がコロナ禍を描いた新作「デミのパニック」、同じく環境問題について描いた「雪の降らないクリスマス」、9月に亡くなったジャック・ドゥルーアン監督の「心象風景」、1978年のアカデミー賞短編アニメーション部門受賞作「砂の城」などアニメーション特集プログラムも上映する。
今月24日には、女優の剛力彩芽さんが日本人監督とタッグを組みクリエーターの支援を図るプロジェクトで製作した短編映画3作を世界初公開する。当日は、各作品を手掛けた監督3人が登壇するトークイベントも予定する。
鑑賞無料(Peatixで予約受け付け、空きがある場合は当日会場入り口の受付で整理券を配布する)。今月24日まで。同祭公式ホームページでも今月30日まで作品を公開している。