Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が10月9日、ホーム開幕戦を迎えた。対戦相手は富山グラウジーズ(同、富山)、会場はアリーナ立川立飛。
開幕節を連敗していたこともあり「重要なゲーム」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)となったこの日。開幕節とは異なり、菊地祥平選手に代わり、より身長の高いザック・バランスキー選手と、「ケガではないが(体に)違和感があった」(パヴィチェビッチHC)安藤周人選手に代わり小酒部泰暉選手をそれぞれスターティングメンバーに起用した。
立ち上がりは富山に先制を許したほか、早いタイミングでチームファウルがかさむも、途中出場のセバスチャン・サイズ選手らがインサイドで得点を重ねリードを奪う。第2クオーター(Q)は序盤約3分間富山に得点を許さない堅守を見せるもA東京も得点が伸びず我慢の展開となる。それでも、後半には小島元基選手が3ポイント(P)シュートを含む3本のシュートを100%の確率で沈めるなどして42-34で前半を折り返す。
ハーフタイムには、リードはしていたが「40分の戦いだと伝えた」と言うパヴィチェビッチHC。富山の攻撃の起点となるジュリアン・マブンガ選手、ジョシュア・スミス選手へのディフェンスや、練習してきたオフェンスを確認して後半に臨んだ。第3Qは、小酒部選手がインサイドへのアタックや3Pで得点を重ねると同時にスクリーンを使った攻撃などからアシストを重ね躍動するが、富山のシューターにも得点を許し10点前後の点差で試合が進む。最終Qは、開幕節に最終Qで逆転を許していたことから「絶対に逆転されたくなかった」と言うサイズ選手が得点やリバウンド、ルーズボールなどハッスルプレーを見せ点差を広げていき、最終的に96-71で勝利した。終盤には、若手の笹倉怜寿選手も出場を果たし、Bリーグデビューとなった吉井裕鷹選手は4得点を挙げたほか、体を張って富山の攻撃を止めるデイフェンスも見せた。
今季初勝利となったA東京。「ほっとしていると同時に、40分間自分達の流れをキープでき、非常に良い勝利だった」とパヴィチェビッチHCは勝利を喜んだ。
25得点、リバウンド15本のダブルダブルを記録したサイズ選手は「勝利に貢献できた」と自己評価しつつ、「(開幕節の)反省をチームで表現し勝利につなげられた」と振り返った。今季新加入し、初のホーム戦となったが、「(A東京のホームは)敵としては戦いづらいイメージを持っていたが、今シーズンは自分のホームなので、素晴らしいファンの皆さんが自分の味方になってくれるのは心強い」と話した。
両チームは10日にも対戦する。