駅改良工事が進められているJR渋谷駅の現・中央改札が10月10日にリニューアルし、中央東改札と統合される。
渋谷駅周辺で進む再開発に合わせ、乗り換えの利便性向上や駅構内の混雑緩和、バリアフリーなどを目的にJR東日本が進めてきた渋谷駅の改良工事では、これまで内回り・外回りの2面に分かれていた山手線のホームを1面2線化し、ホーム幅員を最大16メートルまで拡幅。2020年6月には約350メートル駅南側に離れていた旧新南口の埼京線・湘南新宿ラインのホームも移設し並列化した。
現・中央改札は、10月23日初電~10月24日終電に行われる線路切り替え工事に先駆け廃止され、同じく3階にある中央東改札に移設・統合。新たな中央改札は、2019年に開業した渋谷スクランブルスクエア東棟に加え、昨年新駅舎の供用を始めた東京メトロ銀座線渋谷駅「スクランブルスクエア方面改札」へのショートカット動線の要ともなり、ラッシュ時などの改札周辺の混雑緩和も見込まれる。
一連の駅改良工事では9月12日に旧南改札(1階)も東側に移設。10月17日からは南改札と西口改札をつなぐ駅構内の現通路も廃止され、東側に移設される。
同23日初電からの線路切り替え工事では、山手線内回りの線路を東側(埼京線側)に横移動し、内回りホームを拡幅。23日・24日の両日、内回りは池袋~渋谷~大崎間が運休し、大崎~東京~池袋間で本数を大幅に減らして運転(池袋で折り返し運転)。外回りは、大崎~渋谷~池袋間で本数を減らして運転する(一部、大崎駅で東京方面に折り返し運転)。埼京線は新木場~大崎~赤羽間を増発するほか、湘南新宿ラインは通常運転。山手貨物線の線路を使い、品川~新宿間で臨時列車も運転(品川・恵比寿・渋谷・新宿に停車)する。