渋谷マークシティ(渋谷区道玄坂1)ウエスト4階アベニュー広場に10月1日、ストリートピアノが設置された。
同店のリニューアルを記念し設置したもの。同店は、「新大人発信地」として20~30代の女性をターゲットに2000(平成12)年に開業。近年の駅周辺の大規模再開発などで複合商業施設が増え、大人をターゲットにする施設も登場したなか、「独自の存在意義を見出す必要性が出てきた」と、2017(平成29)年ごろから社内プロジェクトで館の「あり方」を見直し、「全ての働く人の日常を応援する」施設を目指している。
3月には税抜き300円を中心とした100円ショップ「ダイソー」の新業態店「Standard Products」が開業し話題を集めたほか、地下1階・地上1階には「渋谷 東急フードショー」のスイーツゾーンや生鮮・グローサリーゾーンがグランドオープン。同店初となるファストフード店「SUBWAY」も6月にオープンしている。
渋谷はさまざまなカルチャーの発信地とも言われるが、かねてはレコードショップが多く存在したほかライブハウスも点在する。新型コロナウイルス感染症流行に伴う外出自粛の影響で、昨年から同店と「接点を持つユーザー」が減少しているなか、「再び音楽の力で渋谷を盛り上げたい」とストリートピアノを設置した。
ストリートピアノの横にはアルコール消毒液を設置。今月4日にはユーチューバーの「ハラミちゃん」さんがパフォーマンスを行い、音楽ユニットYOASOBIの「夜に駆ける」などの曲を披露した。演奏の様子は今月中旬開設予定の同施設の公式ユーチューブチャンネルなどで配信する予定。ストリートピアノは当面の間、設置を続ける。