映像作家などで活動する柿本ケンサクさんの展覧会「時をかける」が9月17日から、渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)地下1階のギャラリー「GALLERY X」で開催される。
学生時代からテレビCMやミュージックビデオなどの助監督を経験しながら作品を制作していた柿本さん。広告やミュージックビデオなどを手掛けるほか、2005(平成17)年に映画「スリーピングフラワー」で劇場デビューを果たし、2012(平成24)年には震災後の東北太平洋沿岸部10カ所で花火を同時に打ち上げた活動を追った実録映画「LIGHT UP NIPPON」を公開。2016(平成28)年に初の写真展を開くなど写真家としての活動や、2021年には大河ドラマ「晴天を衝け」のメインビジュアル・タイトルバックを演出するなどしている。
同展では、音楽現像によって生まれ変わる写真の変化を独自のアルゴリズムで表現した新作「Trance Music」をインスタレーションとしてメインに展示する。同作品は「10の性格」に分類したコロナ前に撮影した風景写真を機械学習させ、現像し浮かび上がってきた像に「革命の音楽」を聞かせた。
このほか、過去に発表した、日常の世界を高解像度で切り取るシリーズ「Trimming」、2016(平成17)年の写真展などで発表した「TRANSLATOR」シリーズを「新たな方法」で展示予定。
9月25日には同館内のミニシアター「ホワイトシネクイント」では、細野晴臣さん、半野喜弘さん、大橋トリオさんが参加し昨年世界同時配信したリモート映像プロジェクト「+81FILM」の新作「DROP BY DROP」など4編を限定上映する。鑑賞料は1,200円。
開催時間は11時~20時(最終日は18時まで)。入場料は500円。同26日まで。