渋谷エリアの市民共創まちづくりサービス「shibuya good pass」の本格的なテスト運用が7月、始まった。
博報堂の新規事業開発組織「ミライの事業室」が開発を進めている同サービスは、同社と三井物産が共同で進めるまちづくり構想「生活者ドリブン・スマートシティ(=生活者が主役のスマートシティ)」のコア事業。「みんなでつくる、goodな渋谷」をキーメッセージに、渋谷に住む人や通う人、事業者、行政など、渋谷に関わる人たちが連携し、街を便利にしていくことを目指す。
サービスのポータルとなる会員ページのテスト運用となる今回。渋谷の街の店や開催されるイベントなどで使えるチケットを提供する「good ticket」や、まちづくりに参加できる仕組みの提供、「shibuya good pass」オリジナルの都市サービスの提供を行う。
「good ticket」では、パートナー企業であるリアルゲイトのシェアオフィスを初回無料で利用できるチケットなどを用意するほか、オリジナルイベント・講座としてサッカークラブ「SHIBUYA CITY FC」のサッカースクール、山手調理製菓専門学校との親子菓子教室などを実施予定。
都市サービスは3つを提供。「good energy」は再生可能エネルギーを地域で購入しまちづくりに還元するサービスで、パートナー企業4社と連携。電気を「good energy」に切り替えると料金の一部が「シブヤ大学」「渋谷の遊びを考える会」などのNPOや一般社団法人などの運営のために寄付される。パートナー企業のWILLERと連携する「good mobi」は指定エリア内を月額定額で乗り放題できる相乗りモビリティーサービス。現在利用できるエリアは原宿や神泉、代々木上原を三角で結ぶエリア内で、スマートフォンアプリで用途に応じて小型車やマイクロバスなどを呼び出すことができる。「good place」は好きなオフィスを好きな時に選んで使えるワークプレイスサービスとなる。
テスト期間は9月末までで、順次サービスを開始していく。テスト期間の登録・利用料は無料(各サービスの利用は一部有料)。