展示会「Denmark-The Land of Everyday Wonder『デンマークパビリオン』」が7月23日、代官山のデンマーク王国大使館(渋谷区猿楽町)で始まった。
世界的なスポーツの祭典の開催期間に合わせ、デンマークとデンマークを「代表する」企業や団体の魅力を紹介する同展。普段は入ることができない大使館を一般開放する。会場はヨーロッパの幼稚園や博物館のコンペティションで最優秀賞に輝いた実績を持つ建築家・加藤比呂史さんが設計。持続可能性や「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた共通の取り組みに焦点を当て、自然光を取り入れるなど「自然と調和した空間」に仕上げた。中庭はアーケードで覆うことで天候に関係なく楽しめるようになっている。
会場はデザイン、グリーントランジション(エネルギー)、食品、観光など7つのテーマでブースを展開。デンマークグルメの「定番」というホットドッグやデニッシュペストリー、植物ベースの代替肉をピタパンに挟む「ピタサンド」、原料が全てオーガニックの菓子「ローバイト」などの販売も行う。
土曜・日曜には子ども向けの企画として、プログラミング教室やLEGOブロックのアトラクションコーナーを展開するほか、生誕70年を迎えたデンマークの新聞連載漫画の主人公である熊のキャラクター「ラスムス・クルンプ」も来場予定。
大使館の向かいに位置するヒルサイドフォーラム(猿楽町)では建築展を開催。デンマークの建築とデザインは「日本の文化に強く影響を受けて」いるといい、デンマークの建築やデザインが1950年代から「どのように日本からインスピレーションを受けてきたか」に焦点を当て、日本の建築様式を取り入れたデンマークの建築物の写真や実物の家具を展示している。
開催時間は11時~18時。入場無料。開催期間は8月8日まで、8月24日~9月8日(デンマーク王国大使館のみ)。